いま40歳代の方には、懐かしいモデルナンバーかと思います。
『FM Fan』(共同通信社)、『FMレコパル』(小学館)などを読んでいた、
オーディオ小僧にとって、S-300シリーズは手の届くベスト・バイの定番モデルでした。
13cmウーハー採用の同軸スピーカー搭載、と言うのも、
当時TEACが輸入していた、TANNOYの同軸ユニットを思い出させてくれました。
(技術的にはつながりは無いのですが・・・)
当時(1990年前後)は、国内アンプメーカーも、
ヨーロッパで評価の高い輸出モデルを、積極的に国内にも導入し始めており、
例えば、DENONのPMA-390の初代モデルなどと組み合わせて、
低価格で良いシステムが組めるようになり始めた時代、でもありました。
(英国のWhat's Hi-Fi誌の評価なんかが、カタログに載りだしたのもこの頃からでした)
S-300はその後、何度かモデルチェンジしたのですが、1990年代後半には終了してしまいました。
そんな訳で、15年以上ぶり位の復活です。
※TEAC S-300NEO CH
久々に復活したら、なんとも立派なエンクロージャーをまとっているではないですか。
若干ラウンドしたエンクロージャー。
天然突板仕上げの上には、光沢のあるクリアー仕上げ。
サランネットの固定は、流行のマグネットタイプ。
しかもネットワークには、空芯コイルまで採用しています。
想定売価40,000円前後(定価はオープン・プライス)とは、
にわかに信じられない、高級感のあるたたずまいです。
スピーカー端子は、バイワイヤリング対応。もちろんバナナプラグにも対応しています。
さらに、底面にはスパイクを取り付ける穴があります(しかも3点支持!!)。
もちろん、スパイクも付属しています。
※TEAC S-300NEO付属スパイク
この辺りは、1990年代のTEACをご存知の方は、ニヤッとする事でしょう。
(CD-5とかVRDS-20とか・・・。TEACはスパイクが好きなんですよね)
新しくなったS-300は、音も想像以上の出来栄え。
同軸スピーカーですから定位が良いのはもちろんの事、
コンパクトなサイズなので、想像以上に音が広がります。
アコースティックギターの響きの美しさは特筆もの。
オーケストラの様に編成の大きなものでも、エンクロージャーの響きがきれいで、
歪感が少ないので、想像以上のスケール感で再生できます。
音色の美しさとエネルギー感を、かなりの高レベルでバランスさせています。
スピーカーメーカーでないTEACが、こんなスピーカーを作ったら、
スピーカー専業メーカーは冷や汗ものでしょう。
TEACのPCオーディオ関連機器と組み合わせても良いのですが、
DENONのPMA-390RE、DCD-755REや、
marantzのPM-6005、CD-6005やM-CR610、
PioneerのA-30、PD-30等々、
各社のエントリーモデルと組み合わせてみたいスピーカーです。
12月23日までの期間限定展示です。
TEAC S-300NEO 基本スペック
定価 : オープン・プライス(メーカー想定売価40,000円前後)
形式 : バスレフ型
ユニット : 130mmウーハー、25mmソフトドーム搭載・同軸ユニット(防磁型)
インピーダンス : 6Ω
能率 : 86dB/W/m
クロスオーバー : 3.5kHz
サイズ : W184mm*H240mm*D229mm(突起物含まず)/容積 : 5.7リットル
重量 : 4.3kg
付属品 : スパイク、スパイク受け、サランネット、クリーニングクロス、SPケーブル等
色 : チェリー、ピアノ・ブラックの2色
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