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2014年8月23日土曜日

【新製品】 SPEC(スペック)のトップモデル『RSA-F1』がモデルチェンジ。新しいトップモデル『RSA-F11』が8月28日に発売されます。

独自のスイッチングアンプを開発する『SPEC(スペック)』。
SPECの最大の特徴は、出力デバイスに送り込むパルス信号をつくるプロセス。

スイッチングアンプは、通常『D級アンプ』と呼ばれる事が多い増幅回路です。


因みに、アンプの回路(増幅回路)はA級からはじまり、現在はH級まであるそうです。
この『~級』と言うのは、グレードとは一切関係なく、
増幅回路の歴史の中で生まれて来た物に、順番に名前が付いてきたとの事です。

『A級』はいわゆるシングルアンプ。1つの素子で増幅を行います。
音楽信号の+側、-側を1つの素子で増幅するため、
+-が切り替わる際の歪(クロスオーバー歪)が出ない事が魅力ですが、
効率が悪く、発熱が大きいという難点があります。

『B級』はいわゆるプッシュプルアンプ。+側、-側にそれぞれ素子を搭載します。
その為効率の良い増幅が行えるのですが、クロスオーバー歪が発生するのと、
また出力の小さい領域での素子の特性の悪さが歪(低振幅領域歪)として乗ります。

その問題を解決したのが『AB級』。現代の主力アンプです。
ほんの少し素子にバイアスをかけ、低振幅領域歪を抑え、クロスオーバー歪を解消したものです。

『C級』は高効率ですが、歪が大きすぎオーディオには使用しません。
無線機等で、送信用に使用されます。


そして、話は戻って『D級』、スイッチングアンプです。
通常のスイッチングアンプは、アナログ信号をデジタル信号に変換してパルス信号を作製します。
そのパルス信号で、出力素子をON・OFFさせて増幅を行います。
この工程から『デジタルアンプ』と呼ぶ方もいますが、本来はデジタルの『D』とは関係ありません。
SPECは、アナログ信号からのD/A変換を行わず、
直接アナログ信号から、出力素子に送り込むパルス信号を作りだす方法をとっています。
この方法をとるメーカーは大変少なく、『アナログ・スイッチング』と呼ばれる事もあります。


そんなSPECのトップモデル『RSA-F1』が、この夏『RSA-F11』にモデルチェンジします。

発売に先立ち、最終プロトタイプを聴かせていただくチャンスに恵まれました。


※SPEC(スペック) RSA-F11 プリメインアンプ

写真はプロトタイプの為、
フロントパネルのセレクターとボリュームの間にある、SPECのマークが『RSA-F1』と同じです。
製品では、このマークが金色になります。
筐体は、その他に変更は無いとの事です。
ベースシャーシは、弦楽器の表板に使用されてきたジャーマンスプルースの積層パネル。
ジャーマンスプルースは軽く柔らかく、内部損失が高く振動を素早く減衰するそうです。
インシュレーターは、ピアノの鍵盤に使用されるイタヤカエデに、
硬いヒッコリー材を埋め込んだもので、3点支持となっています。

電源の利用効率が高く(最大で96%)、発熱が少ないので、シャーシは完全密閉となっています。
天板とフロント、サイド、リアパネルのチリ合わせも万全。流石の高級機です。


今回は新たに開発した、2種類のカスタム仕様オイルコンデンサーを搭載。
このコンデンサーは、電源及び、ローパスフィルターに採用されています。
複数のコンデンサーをバランスよく、時には並列に接続するなど、
独特のチューニング方法を持っているのも『SPEC』の特徴です。

また、電磁波対策もさらに強化されたとの事です。


因みに、このオイルコンデンサーは先日発売された、
スピーカーのインピーダンス変動を補正し、逆起電力を抑える事を目的とした製品、
リアルサウンド・プロセッサー『RSP-701』に先行で搭載されています。


※SPEC(スペック) RSP-701 リアルサウンド・プロセッサー

このボックスを、ご使用中のスピーカーの端子よりケーブルで接続していただきます。
付帯するにじみが抑えられ、空間の見通しが良くなるのと同時に、
しなやかで、より広がりを感じるようになります。
音像が引っ込みがちなスピーカーでも、前に音が出て来るように感じます。


RSP-701 リアルサウンド・プロセッサー
定価75,000円(税別/2個1組)

スピーカーの適合インピーダンス : 10Ω以下が望ましい
アンプの最大出力 : 1kW以下が望ましい
外形寸法 : W100mm*H47mm*D117mm
重量 : 260g
外装 : スプルース製


話は戻って、『RSA-F11』。

上記の『RSP-701』と共通の、ダイナミックで豊かでありながら、
透明感、細かなニュアンスを損なう事のないサウンドが魅力です。

今までのSPEC製品に比べ、より中低域に厚みを感じ、
スケール感もアップしているように感じられます。

B&Wの802SDを、解像度感を損なわず、気持ちの良い音で鳴らします。


発売は、8月28日(木)から。


SPEC RSA-F11 プリメインアンプ
定価1,280,000円(税別)

最大出力 : 120w+120w(4Ω)
入力端子 : XLR*1系統、RCA*3系統
サイズ : W450mm*H130mm*D422mm
重量 : 20kg


また、『RSA-F1』をお持ちの方は、『RSA-F11』相当にチューンナップするサービスも行われます。

内容は、
①コンデンサー等のパーツ交換
②防磁対策の強化
③筐体内部の振動コントロール、クリーンアップ

お申し込み期間 : 2014年9月1日~2014年11月30日
チューンナップ費用 : 108,000円(税込)


また、11月に『RSA-F11』ほかSPEC製品の試聴会を行います。
今年のドイツ・ミュンヘンでのオーディオショウで、
『もっとも音が良いブース』に選ばれた、その音をオーディオスクェアで再現します。

日時決定しましたら、等ブログ等で告知させて頂きます。


またオーディオスクェア藤沢店では、エントリーモデル『RSA-888』を展示しております。


※SPEC RSA-888 プリメインアンプ



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