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2014年9月7日日曜日

【新製品】 marantz(マランツ)から、初のUSB-DAC搭載ヘッドフォンアンプ『HD-DAC1』が登場。D&M本社で聞いてきました。

marantz(マランツ)から、初のヘッドフォンアンプが登場しました。

もちろんUSB-DAC機能も搭載されています。
USB-DACは、ネットワークプレーヤー『NA8005』に搭載されたコンバーター部をベースに、
ブラッシュアップされたものが搭載されています。

開発に携わった、ベテラン設計者の方にじっくりお話をうかがう事ができました。



※marantz(マランツ) HD-DAC1 USB-DAC搭載ヘッドフォンアンプ

USB-DAC部の基本は先に発売された、
ネットワークプレーヤー/USB-DACの『NA8005』を基本としています。

もちろん、USB-DACとしての基本性能を高めるため、更に変更された点も多くありました。



※HD-DAC1で使用されたパーツ類

その前にと、携帯ラジオを改造して作った高周波検出器を使って、
オーディオ製品とPCで、どれくらい高周波のノイズが機器の表に出るかの実験をしてもらいました。

『HD-DAC1』は、ほとんど無音でしたが、
PCの上にかざすとチューニングが外れた時のようなノイズが、かなりの音量で出ます。

『このノイズをUSB-DACに伝えないために、デジタルアイソレーションシステムを開発しました』

『NA8005』では6素子12回路のアイソレーションでしたが、
『HD-DAC1』では8素子16回路になっています。
また、素子を並べる場所を変更することで、
シャーシ内へのノイズの漏れをより抑える様にしました。

デジタル入力部の他基板への影響を抑えるために、
基板の裏に銅板を設置し、シールド性も高めているとの事です。

もちろん、44.1kHz系と48kHz系にそれぞれ専用のクロックを搭載。
D/Aコンバーターのチップは『CS4398』を採用しています。
このチップは、marantzがオランダのフィリップスの傘下だったころに、
音質の決定に参加した『CS4397』の後継であり、使い慣れた物でもあります。
192kHz/24bitに対応するだけでなく、DSD信号をダイレクトに変換することが可能で、
『信号に手を加えず、ダイレクトに変換する』というmarantzの思想にも合致しています。


D/A変換された信号は、アンプモジュール『HDAM』、『HDAM SA2』を使用した、
ディスクリート回路により出力されます。
集積化されたモジュールのおかげで、
左右チャンネルの等長、平行配置を行うことが可能になりました。
marantz製品の空間表現の高さは、この回路配置に負う所も大きいと思います。
出力は、可変と固定の2系統。端子は削り出しです。


そして、ヘッドフォンを鳴らすアンプもフルディスクリート。
『0ゲインの無帰還アンプ』です。
これは幻となった、最上級パワーアンプの為に開発をした技術を取り入れているそうです。
搭載されたアンプは、仮に8Ω負荷であれば10w/ch程度の出力を取り出すことが可能。
その為、ヘッドフォンアンプとしては異例の大型のヒートシンクが搭載されています。
また、ヘッドフォンに合わせ、ゲインを切り替えることが可能です。
強力なアンプのおかげで、ローインピーダンスのヘッドフォンであれば定格出力の50%、
ハインピーダンスであれば定格出力の100%まで、純A級動作を行うそうです。


このヘッドフォンアンプと、可変出力の為のボリュームは、
このような製品では異例の『27型』を採用しています。
また、リモコンにより、音量調整も行えるようになっています。


そして、これらを支える電源は『NA8005』に搭載されたものと同サイズ。
新たにケースを起こし若干コンパクトにすることで搭載を可能にしました。


ボトムシャーシは2重構造。
しかも天板は1mm厚。
コンパクトなサイズながら、実は『NA8005』などよりも厚いのです。
シャーシの強度はかなりのものです。
更に、インシュレーターはアルミダイキャスト製のものを新たに開発。

『筐体の質にはこだわりました』
『プラスチックは使いたくなかったんです』

ベテラン技術者の口からは、そういった言葉が多く聞かれました。


その後は、音質の最終段階で、えらく高いコンデンサーを使用することになった件とか、
より豊かな音質を得るために行ったチューニング等々、
設計者でなくては語れない、面白いお話を聞かせて頂きました。


『HD-DAC1』ですが、いま流行のバランス駆動ではありません。
ただし、1つ1つの回路を徹底的に磨き上げ、
marantzの持つ、アンプ技術とデジタル技術を結集した製品です。
バランス駆動じゃ無いのに、音が頭に張り付きません。
初めて聞いたとき『なんで!?』と、
想像と現実に自分が聞いている音(空間)とのギャップに驚くばかりでした。

『オペアンプ等を使えば、簡単にバランス駆動に出来ます。
でも、この(フルディスクリートによる)質感を出す事は出来ません。
どちらを取るか考えたとき、限られた予算で最高の質感を達成する事を選びました』


『バランス駆動』に匹敵する空間表現と、
ヘッドフォン専用と言う事で生まれた、高い質感が魅力です。


時間の関係で、少しだけ聞いてください・・・と言われながら、
この内覧会に参加したスタッフが、聴きだすと時間を忘れてしまい、
大幅に時間オーバーになった事をお伝えしておきます。

『聞き出すと、皆さんヘッドフォンを外してくれないんですよ・・・』


marantz(マランツ) HD-DAC1 USB-DAC搭載ヘッドフォンアンプ
定価108,000円(税別) 10月上旬発売予定

入力端子
 ・USB-B*1系統 : PCM系・最大192kHz/24bit / DSD系・最大5.6MHz
 ・光*2系統 : 最大192kHz/24bit
 ・同軸*1系統 : 最大192kHz/24bit
 ・アナログ(Φ3.5mmステレオ・ミニ)*1系統
 ・USB-A(フロント)*1系統
出力
 ・アナログRCA(固定)*1系統
 ・アナログRCA(可変)*1系統
 ・ヘッドフォン*1系統
サイズ : W250mm*H90mm*D270mm
重量 : 5.0kg



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