LUXMAN LMC-5 MCカートリッジとマグネシウム製ヘッドシェル 、OPPD-SH1
をお借りしました。
普通に考えてお高い(23万円くらいですか?) カートリッジ
なので、ちょっと気まぐれに買ってみちゃうというお値段
ではないのでとてもありがたいです。これぞ、役得ですねw
アームに取り付けての印象は重い?SME のアームの
バランスウエイトがサブウエイト無しで目一杯後ろに
下がっています。普段より1cm以上下げた印象です。
普段僕がリファレンスとして使っているカートリッジは
Denonの DL103GL なのですが、比較して見ると…
LMC-5 : 8.5g
DL-103GL : 9.3g
おや?むしろ軽いですね。そうなるとこれはヘッドシェル
の目方
の差ということになり
ます。
OPPD-SH1 : 13g
SME S2-R : 8g
リード線やネジの重量差もありますが…
LMC-5+OPPD-SH1 : 21.5g
DL103GL+SME S2-R : 17.3g
その差4.2g、なるほど、そういうことか!OPPD-SH1は
マグネシウム軽量シェルと銘打ってはいるものの、
それは高剛性な肉厚構造の割には…ということですね。
ちょっとカートリッジ自重に対してシェルが重めじゃね?
と思いましたが、この辺りの考え方は色々あるのでまぁ
いいです。
さて試聴させていただいた感想は、音の粒ダチはとても
良くて、ラックストーンも感じますがクセは少ない印象
でした。というか試聴続行中ですが。
一言で言えば
「新しい時代のつまりデジタル時代のアナログカートリッジ」
という感じです。とても品位を感じます。
先日のトランスのポストに書いた通り、僕のシステムはアナ
ログに照準を合わせてチューニングしています。そんな
システムでCDを聴くとイマイチで、それを面白くしたくて
DACとプリアンプの間にトランスを入れたりってやってる
ことを考えると、このカートリッジは多分真逆の役割を
担っていると思います。
つまりCDなりデジタル音源を十分に面白く聴けている方が、
そこにアナログプレーヤーを導入してみた時にアナログ臭
さが表に出過ぎて、バランスが取れない。きっと今の時代
にそういう方っていらっしゃると思います。そんな方に
ピッタリな高品位な素晴らしいカートリッジだと思いました。
最初に書かせていただいた通り、お高いカートリッジ。
高級コンポーネントというのは、あるタイプの音のための
組み合わせの中でスゴくいい仕事をして、別のタイプの中
に組込んだ時にはそうでもないというのが役割のように
捉えています。先に書いたようなシステムの仕上げ方に
なっている方、ぜひ導入をお勧めいたします。