TANNOYの顔ともいえるシリーズになった『PRESRIGE(プレステージ)シリーズ』が、
『GR(Gold Reference)シリーズ』にモデルチェンジしました。
今回試聴機としてご用意したのは、
1998年の『HEシリーズ』からラインナップに加わった、
『Turnberry(ターンベリー』の最新仕様です。
※TANNOY Turnberry/GR
『Turnberry』は、当時のプレステージシリーズでは最小サイズであった、
人気モデル『Stirling(スターリング)』と同じサイズ、
25cmのデュアルコンセントリック(同軸)ユニットを、
少し大きめのエンクロージャーに搭載して登場しました。
ただしウーハーの径は同じでしたが、
ウーハーのボイスコイルの径をアップ(42mm→52mm)し、
ツィーターの振動板を大型化(25mm→33mm)。
一回り大きくなったエンクロージャーとの組み合わせで、
より厚みがあり、スケール感のある音を実現したのが『Turnberry』でした。
もちろん登場後、瞬く間に人気の中心となりました。
今回『GRシリーズ』となり、見た目で大きく変わったのがサランネットです。
85周年記念モデル・『Turnberry 85LE』で使用されたネットに近い、
より透過特性の高い仕様へと変更されています。
(今までと違い、ネット越しにユニットが確認できます)
サランネットは、今までは専用のカギで開ける仕様でしたが、今回はカギを無くしました。
ただし、バネの力で固定されるようになっており、簡単には外れませんので、
移動させるときにネットが外れる、という心配はしなくて良いでしょう。
ウォルナットの突板もグレードアップされ、高級感が増しました。
では、ネットを外してみましょう。
※TANNOY Turnberry/GR
大きく変わっているのが、フロンのパネルのアッテネーターの位置です。
このアッテネーターの背後にネットワークがあります。
今まで伝統的に、ネットワークはエンクロージャーの真ん中あたりに置かれていました。
今回は、振動対策も兼ね、下部へと移動させたのです。
また、このネットワークはカタログには記載されていませんが、
『KINGDAM Royal』で採用された、クライオ処理をしているとの事です。
また、ネットワークのは基板を使用しない『ハードワイヤリング仕様』となっています。
内部配線は、van den Hul社の銀コート銅線を使用しています。
背面のスピーカー端子も変更されました。
一部メーカーのYラグの取り付けが難しかった端子を、変更。
より結線がしやすい形状、配置になりました。もちろんアース端子は、今回も採用されています。
おろしたてではありますが、昨年の85周年記念モデルに通じる、
透明感のある高域(マグネットがフェライトでありながら)を手に入れています。
プレステージ・シリーズの伝統ともいえる、豊かな音に、
Turnberryって、こんなに繊細だっただろうかと思うほどの、細やかな音が重なります。
鳴らし込んでいけば・・・と考えると、うれしくなる片鱗を感じさせます。
プレステージ・シリーズは、今でもほとんど公開されることのない、
スコットランド・コートブリッジのタンノイUK工場で、ハンドメイドで生産されています。
オイルフィニッシュのエンクロージャーは、時間がたつにつれ、より風格が増します。
TANNOY Turnberry/GR 基本スペック
定価945,000円(ペア・税込/900,000円ペア・税別)
エンクロージャー形式 : バスレフ
ユニット : デュアルコンセントリック(同軸)ドライバー
・ウーハー : 254mm(10インチ)ペーパーコーン/52mm(2インチ)ボイスコイル
・ツィーター : 33mm(1 1/3インチ)アルミマグネシウム合金振動板
クロス・オーバー : 1.3kHz
高域用アッテネーター : ±3dB(1.3kHz~44kHz)
能率 : 93dB(2.83V/1m)
インピーダンス : 8Ω
周波数特性 : 34Hz~44kHz(-6dB)
エンクロージャー容積 : 100L
サイズ : W456mm*H950mm*D336mm(サランネット含む)
重量 : 30kg(1台)
弟モデル、『Stirling/SE』の展示品処分特価あります。
展示品処分品は、Webからもご注文いただけます。
http://online.nojima.co.jp/front/commodity/2/STIRLINGSEtenji/
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