オーディオ機器メーカー出身の石河信彦氏により設立されました。
現在では生産完了となりましたが、手のひらに乗る様な小型音響機器製品の他、
音響用ケーブルの開発製造および楽器用アンプのモディファイ等を行っています。
今回取り扱いを開始する事となったケーブルも、
実は5年以上前から発売されている製品なのですが、
今まで一般的なオーディオ販売店では、ほとんど取り扱いが無かった製品です。
ただし、音にこだわるミュージシャンやエンジニアの間では口コミで高い評価を得ており、
また直近では取り回しのし易さ等が注目され、コンテストに参加する様な、
トップエンドのカーオーディオ分野でも高い評価を得ています。
そんな中、プロデューサーでありミュージシャンでもある方からご紹介を受け、
この度、遅ればせながら取り扱いを開始させて頂く事になりました。
※BJ ELECTRIC
ML-R/1M RCAケーブル (左) ML-X/1M XLRケーブル (右)
導体には、今では入手が難しい『PCOCC』を使用しています。
『Pure Crystal Ohno Continuous Casting Process』の、
頭文字から名付けられた『PCOCC』は、巨大な単一結晶の純銅です。
結晶と結晶の間の粒界が無い事が特徴ですが、コスト高が難点。
古川電工の製品でしたが、2014年に生産が終了となってしまいました。
正式名称中の『Ohno』は、この生産方法の基礎を開発した、
千葉工業大学の大野篤美名誉教授の事を指しています。
BJ ELECTRICでは、設立時に販売していた、
小型アンプ『SM-P1』、『SM-Pre』の頃から内部配線に『PCOCC』を使用しており、
使い慣れた素材であるのと同時に、かなりの量を確保しているとの事です。
端子は、RCA、キャノン(XLR)ともにノイトリック製を使用しています。
※BJ ELECTRIC ML-Rの端子部
ケーブルそのものも細めで柔らかく、取り回しがし易いのも魅力です。
そして、うれしいのが現実的な価格。
RCA端子の『ML-R』が1m仕様で15,000円(税別)、
XLR端子の『ML-X』が1m仕様で16,000円(税別)と、
造り、内容を考えてもかなりお買い得な設定となっています。
サウンドはその細めのケーブルのイメージとは違い、
量感、エネルギー感と言った面も充実した、極めてオーソドックスなバランスです。
特に低音域の楽器の表現は、ケーブルを見ていなければ、
『さぞ太いケーブルを使っているんだろうなぁ』と思われると思います。
ディテール描写に優れた、充実した音像の周りに、
自然な余韻と、空間に広がる響きが加わった大変素直な音。
録音がオンマイクなのか、オフマイクなのかをしっかりと表現してくれます。
音像表現、空間表現のどちらかの表現に特化する様な、
どちらかのキャラクターに大きく振られた製品ではありません。
情報量は、価格の事を脇に置いておいてもかなりのレベル。
それでいながら、『すごいでしょ!!』と言った押し付け感が無いので、
音楽好きの方で、オーディオ機器にもある程度投資している方が、
クオリティを落とさずに、ゆっくりと音楽に浸れるようなシステムを狙うには最適でしょう。
お持ちの機器のキャラクターを素直に示してくれる、と言った面では、
ケーブル好きの方がリファレンスとして1本持っていても良い製品かもしれません。
キャラクターが変わる事と、クオリティが変わる事の差を感じさせてくれるはずです。
BJ ELECTRIC
ML-R/1M RCAケーブル
定価15,000円(税別)
ML-X/1M XLRケーブル
定価16,000円(税別)
長さ : 1m
ケーブル導体 : PCOCC
方向性 : あり
50cm単位で、長さの特注も可能です。
楽器用のシールド線や、同軸デジタルケーブル等のラインナップもあります。
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