※PMC DB1 Gold 創立21周年記念モデル
PMCは英国国営放送局BBCに所属していた技術者が創立した、スピーカーブランドです。
彼らの設計したスピーカーは、BBCのモニタースピーカーのコンペに(BBCには内緒で)参加し、
並み居る競合ブランドを押しのけ、コンペに優勝してしまいました。
昔と違い、社外からスピーカーを納入する事が基本となっていた為、
彼らはBBCを退社し、自分たちのスピーカーを納品する会社を設立。それがPMCでした。
現在でもDB1シリーズは、スタジオではミキサーの上に置かれ、
ミキシングや定位等のチェックに使用されています。
そのサイズのコンパクトさと、低域の再現性の高さからコンシューマーでも注目され、
現在では、定番小型スピーカーとなっています。
現在ではコンシューマー向け製品は『Twentyシリーズ』に移行していますが、
プロの現場ではDB1は、今でも現役。
記念モデルの『DB1 Gold』はプロの世界で評価の高い、DB1+をベースにしています。
オリジナルはスプレー塗装の簡素な仕上げですが、
Gold仕様は、シルクブラック(他社ではサテンブラック)とよばれる仕上げに変更されています。
PMCの特徴は、通称『ATL』と呼ばれる構造。
※PMC DB1 ATL構造
トランスミッション・ラインと呼ばれるエンクロージャーです。
ユニット背後に続く音の道は、吸音材で一杯です。
DB1の場合は背面に出口がありますが、
通常のバスレフとは違い、出口から出る低域はユニットと同相。
※PMC DB1 Gold 背面のATLの出口
キレがあり、ふくらまない低域が魅力です。
イメージとしては2サイズ位大きなユニットを搭載した、密閉型に近い低域を楽しめます。
初代モデルは、ある程度音量を上げないと音離れが悪かったのですが、
『Gold』のベースになったDB1+以降は、一般的な家庭での音量でも、
スムーズな音が楽しめるようになりました。
『Twentyシリーズ』のベースになった『DB1i』(DB1の最終形)と比べると、
高域の伸びは若干抑え目ですが、中域の密度感はより高いのが『Gold』の魅力です。
ボーカルや金管楽器がお好きな方は、ぜひ一度聞いてみてください。
PMC DB1 Gold スピーカー 基本スペック
定価150,000円(ペア/税別) → ご販売価格お問い合わせください
周波数特性 : 50Hz~25kHz
能率 : 87dB(1w/1m)
クロスオーバー : 2kHz
インピーダンス : 8Ω
ドライバーユニット
・低域 : 140mmコーン型
・高域 : 27mmソフト・ドーム型
入力端子 : バイワイヤリング対応
サイズ : W155mm*H290mm*D234mm
重量 : 4.5kg
ATL長 : 1.5m
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