※Accuphase P-7300 AB級ステレオパワーアンプ
『P-7300』はモノラルパワーアンプの『M-6200』のステレオバージョン。
片chあたり10パラ・プッシュプルの出力段は、『M-6200』のちょうど半分にあたります。
シャーシサイズは、先日までオーディオスクェア藤沢店のリファレンスで使用していた、
純A級ステレオパワーアンプ『A-70』と同じですが、
総重量の方は『A-70』に比べ1割ほど重い、48.6kgの超重量級アンプです。
電源トランスはこのシャーシに入る最大サイズが搭載されており、
56,000μF*2本の大容量コンデンサーと、強力な出力段との組合せから、
定格出力125w/ch/8Ω、1Ωの超低インピーダンス負荷時でも800w/chの出力を取り出します。
入力段には低雑音インスツルメンテーション・アンプ方式を採用した、
ディスクリート構成のバランス回路を採用し、増幅度を大きく設定すると共に、
増幅部に同一回路を並列接続する事で諸特性を向上させる、
『MCS+』回路を組合せる事で更なる低雑音化を実現。
GAIN MAX時で125dB、GAIN -12dB時で131dBと言う、
Accuphase歴代ステレオパワーアンプ最高のSN比を実現しました。
アンプの出力段からスピーカーターミナルへの経路も進化。
スピーカー端子を基板に直接取付けるとともに、
出力回路のコイルには断面が円ではなく、四角の銅線を採用。
断面積も従来の3倍以上のものを使用する事で、直流抵抗を大幅に抑えています。
また機械式リレーではなく、パワーMOS-FETを使用した半導体スイッチとする事で、
抵抗を抑えるとともに、経年変化による接点不良のリスクを大幅に抑えています。
スイッチに使用すたMOS-FETは、ON抵抗が0.002Ωという超抵抗仕様です。
これらの地道な低インピーダンス化と、
帰還回路の為のセンサー位置をスピーカー端子直近とする事で、
ダンピングファクター1,000というスペックを実現。
スピーカーのインピーダンス変動に強いパワーアンプとなっています。
『P-7300』の特徴はステレオアンプとは思えない、
モノラルアンプ的な高いチャンネルセパレーション。
スピーカーの外側、そしてより高さを感じさせる空間表現力が魅力です。
ボーカルはちょうど目線の高さに定位します。
歪みの少なさが、AB級アンプらしからぬ肌理の細かさを実現しています。
その上で、AB級アンプらしいキレと力強さも持ち合わせています。
そういった特徴は、お店のリファレンスであるBowers&Wilkinsの『803D3』や、
新たに昨年導入したFOCALの『Sopra No.2』との組合せで、より発揮されると思います。
Accuphase P-7300 AB級ステレオパワーアンプ
定価1,200,000円(税別)
定格出力
・ステレオ時 : 125w/ch(8Ω)、250w/ch(4Ω)、500w/ch(2Ω)、800w/ch(1Ω)※
・モノラル時(BTL接続) : 500w(8Ω)、1,000w(4Ω)、1,600w(2Ω)※
※の負荷は音楽信号に限る
ダンピングファクター : 1,000
周波数特性
・定格連続出力時 : 20Hz~20,000Hz(+0、-0.2dB)
・1w出力時 : 0.5Hz~160,000Hz(+0、-3.0dB)
入力 : RCA、XLR端子*各1系統(フロントにて切替可能)
ゲイン : 28.0dB(GAINスイッチ:MAX時)
ゲイン切替 : -12dB、-6dB、-3dB、MAX
サイズ : W465mm*H238mm*D515mm
重量 : 48.6kg
付属品 : 電源ケーブル(APL-1)
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p-6200ではなくP-7300の間違いでは。
返信削除ありがとうございます。1ヵ所型番の入力ミスがありましたので、修正させて頂きました。
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