『高級なMCカートリッジ』、というイメージが大きいですが、
audio-technica(オーディオテクニカ)は、
針交換の容易なMM型(audio-technicaの場合はVM型)の、
新製品開発も積極的に行っています。
VM型はMM=ムービング・マグネット型と呼ばれる発電システムの亜種です。
MM型は、その基本的な構造の特許の大半を、
アメリカのSHURE(シュアー)とドイツのELAC(エラック)に押さえられており、
この方式のカートリッジを販売するには、特許料を払う必要があります。
audio-technicaは、独自の発電回路を開発する道を選び、
VM型と呼ばれる発電回路を開発しました。
1967年に『AT-35X』を発売以来、
海外のレコードプレーヤーの付属品にも採用されるなど、
世界中で愛されるカートリッジの1つとなりました。
※VM型の基本構造
VM型は、その基本構造がレコードの溝を刻むカッターヘッドと相似している事が特徴です。
溝を刻むカッターヘッドと、ちょうど逆の動きで溝をトレースし発電します。
左右のチャンネルセパレーションに優れていると、世界的に高い評価を得てきました。
一昨年の『AT100E』、昨年の『AT5V』とエントリーモデルの新製品を発売。
今年はミドルレンジと、高級機の2モデルを投入してきました。
まずは『AT120Eb』。
※audio-technica AT120Eb VM型カートリッジ
楕円針にアルミカンチレバー。PCOCCコイルを採用しています。
周波数特性は前作『AT120Ea』の18Hz~20,000Hzから、
20Hz~25,000Hzとよりワイドレンジになっています。
audio-technica AT120Eb 基本スペック
定価23,000円(税別)
形式 : VM型 (MMポジションで使用可能)
周波数特性 : 20Hz~25,000Hz
出力電圧 : 4.0mV
針圧 : 1.0~1.8g(1.4g標準)
自重 : 6.5g
交換針 : ATN120Eb ・ 定価14,375円(税別)
もう一つは『AT440MLb』。
※audio-technica AT440MLb VM型カートリッジ
型番のMLは、マイクロリニアの略。
特殊研磨のML針にアルミニウムテーパードパイプのカンチレバーを採用しています。
発電コイルには、もちろんPCOCCを採用。
高解像度が特徴である、従来のaudio-technicaカートリッジとは、
一味違う方向を具現化した新世代カートリッジです。
audio-technica AT440MLb 基本スペック
定価32,000円(税別)
形式 : VM型 (MMポジションで使用可能)
周波数特性 : 20Hz~25,000Hz
出力電圧 : 4.0mV
針圧 : 1.0~1.8g(1.4g標準)
自重 : 6.5g
交換針 : ATN440MLb ・ 定価20,000円(税別)
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