『VP-20 Anniversary』のデモ機と在庫をご用意しました。
オーディオスクェア10周年記念イベントでも、大変好評だった製品です。
※TRIODE VP-20 Anniversary 20周年記念モデル
『2A3』を出力管に使用した製品は、TRIODEファンの方々からも、
『ぜひ製品化を!!』と言う要望の大きかったモデルです。
『2A3』はTRIODEの製品でも、出力管に『845』を使用したプリメインアンプ、
『TRV-845SE』のドライバー段に使用されており、今か今かと待ちわびていた方も多いと思います。
詳しい方には今さらですが、真空管初心者には聞きなれない『2A3』。
サイズ的には、良く名前を聞く『300B』とほぼ同じです。
3極管と呼ばれる、もっとも基本的な増幅管です。
『300B』は、ウェスタン・エレクトリック(WE)と言う会社が、業務用として開発した真空管です。
(最初期は『WE300A』として登場。その後『WE300B』に移行したそうです。)
『WE300シリーズ』に対して、RCAと言う会社が、
家庭用の高級電蓄の為に開発したのが『2A3』です。
因みに、これは1930年代のお話です。
『300B』は家庭用の機器のも採用されましたが、基本業務用。
その為『300B』は、劇場用の音響システム等の補修用に、
本家のウェスタン以外にも、多くのメーカーが生産しました。
劇場の設備は一般家庭の機器より、使用される期間が長い事もあり、
ウェスタン亡き後も、サードパーティーの生産が続いたのです。
逆に家庭用の『2A3』は、真空管が家庭用機器に採用されなくなるのにあわせ、
徐々に姿を消していくことになりました。
それ以外にも、『300B』がシングルでも7w程度の出力が可能なのに対して、
『2A3』はシングルでは3w程度と、圧倒的に出力が小さく、
その後のスピーカーの低能率化に対して不利だった事も追い討ちをかけました。
その為、増幅用素子が真空管からトランジスターに移行して以後、
『2A3』は『300B』ほど生産される事無く現在に至りました。
ただし、その美しい音は『真空管の女王』とも呼ばれ、
ファンの中には『300Bより上』とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
ちなみに『300B』は『真空管の王様』。
ただ『2A3』も近年の真空管アンプの人気に伴い、安定して生産されるようになりました。
そんな事もあり、TRIODEも、
プリメインアンプの『TRV-845SE』のドライバーとして使用する事が可能になったのです。
今回の『VP-20 Anniversary』では、TRIODEとしては初めて『2A3』を出力管に使用しました。
山崎社長も『出力トランスのサイズも奮発しました』と、かなり自信のある内容の様です。
TRIODE(トライオード) VP-20 Anniversary 真空管プリメインアンプ
定価200,000円(税別) 20周年記念モデル
回路形式 : 2A3 AB級プッシュプル
使用真空管 : 2A3*4本、6SN7*4本
定格出力 : 10w+10w
入力端子 : RCA*4系統
スピーカー出力端子 : 4Ω、8Ω、16Ω
サイズ : W400mm*H205mm*D470mm
重量 : 25kg
付属品 : 真空管保護ボンネット、電源ケーブル
出力を確保するために、プッシュプル回路を採用しています。
現役時代の電蓄でも、2パラ、3パラの製品が多くありましたので、オーソドックスな使い方です。
『女王』の名にふさわしい。、華やかさ、透明感と気品を備えた音を、ぜひご体感ください。
120台の限定生産です。
すでに半分以上がオーナーのもとに送られていったそうです。
『VP-20 Anniversary』が発表された『TIAS 2014』の様子はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2014/09/tias-2014-triode.html
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