『GX100 LTD』の後継モデルともいえる『G1001MG』を、
担当セールスさんがお店に持って来て下さいました。
TIASでの展示の様子はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2015/09/tias-2015-fostexhp-v8.html
※FOSTEX G1001MG
『G1001MG』は、先に発売された全ユニットに純マグネシウム振動板を採用した、
トールボーイ型スピーカー『G1003MG』の2ウェイ分を独立させた内容のスピーカーです。
『G1003MG』のご紹介はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2015/03/fostexg1003mg.html
『GX100 LTD』との共通点は、それぞれのユニットの振動板程度。
ユニットのフレーム、キャビネットに至るまで、新設計となっています。
ツィーターのフレームは『G1003MG』と共通の、アルミダイキャスト製。
ウーハーのフレームは、同じく亜鉛ダイキャスト製。
亜鉛はアルミより高比重(亜鉛:7.13、アルミ:2.69)です。
それによりフレーム重量は、『GX100 LTD』の172gから310gと大幅に増しています。
これにより、振動板が振幅する際の反作用による振動を抑えています。
また、ウーハーのダンパーを変更し、振幅量を増やしているそうです。
このユニットをより活かす為に、『G1001MG』ではバッフルの厚さを、
『GX100 LTD』の18mmから、30mmへと変更。
もちろん、素材はユーカリと楠の木の積層合板(CE合板)を採用しています。
この厚みで、ユニットをしっかりと固定。
この厚みを活かして、バッフル面にR加工を施し、
中央部が張り出した形状にする事で、音の放射が自然になる様コントロールしています。
また、バッフルの厚みが連続して変化する事で、共振点も分散されていると思われます。
天地側板もCE合板を使用。厚みは18mm。
これはバッフルの厚みに合わせ、『GX100 LTD』の15mmより厚くしたそうです。
背面の板はあえてMDF(15mm)を使用する事で、響きを収束させています。
『GX100 LTD』で好評だったベースボードは、今回は固定に変更。
これにより、底面から放射される音が抑え込まれず、豊かに広がる音を実現しています。
と言う訳で試聴開始。実際には製品説明は試聴後でしたが・・・。
SACDプレーヤーにはAccuphaseの『DP-720』、
アンプはAccuphaseの『C-2820』と『A-46』を、まずは組み合わせました。
『GX100 LTD』が、価格を超えたアンプとの組み合わせで、とんでもなく化けた事も加味しました。
『GX100 LTD』のご紹介はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2013/04/gx100limited.html
こちらでも書きましたが、『GX100 LTD』はいじめたくなるスピーカー。
高性能アンプと組み合わせると、『私、頑張ってます!!』というアピールを強く感じました。
が、『G1001MG』は、いい意味で頑張っている感がありません。その音はまさにスムーズ。
全帯域が同一素材である事の素晴らしさを、『G1003MG』以上に感じます。
低域は『GX100 LTD』とは違い、量感を十分に感じます。
それでいながら『GX100 LTD』の魅力であった、
低域の明確な音程の表現は損なわれていません。
この辺りは、ウーハーフレームの強化と、フロントバッフルの剛性アップ。
そして、ネットワークのLPF用コイルの巻線を太くするなどの効果と思われます。
何曲か聞いた後、パワーアンプをAccuphaseの『A-70』に変更。
より重心が下がり、10cmウーハーと言う事を完全に忘れさせてくれます。
それでもまだ、スピーカーに余裕があるように感じてしまうから不思議です。
まるで、
『A-70』から10の入力があったので、10をそのまま出しました。
『A-46』の時は9だったので、9のまま出しました。
11入れてもらえれば、11出しますけど、どうしますか?
と、スピーカーが言っているようです。
このスムーズさは、驚異的。
解像度、空間表現や、定位感など、
オーディオ的な言葉で表現される面に関して不満はありません。
でも、それ以上に音楽を聴いていて、わくわくするスピーカーでした。
聴いていると、思わずニコニコ笑ってしまうスピーカー。
プリメインアンプでも、十分に良い音で鳴りますが、
グレードを上げて行った際の変化も大きなスピーカーです。
10年位かけて、無理をせずに上を目指していくのには最高のスピーカーと思います。
FOSTEX G1001MG ブックシェルフ型スピーカー
予価300,000円(ペア/税別) 11月下旬発売予定
形式 : 2ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
・ツィーター : 20mm純マグネシウムリジッドドーム型ツィーター
・ウーハー : 100mm純マグネシウム高剛性HR形状振動板ウーハー
※純マグネシウム・純度99.9%
周波数特性 : 55Hz~45kHz(-10dB)
クロスオーバー : 2kHz
能率 : 82dB/1w/1m (83.5dB/2.83V/1m)
インピーダンス : 6Ω (最小3.7Ω/220Hz)
サイズ : W164mm*H300mm*D242mm(ベースボード、グリル含む)
重量 : 7.6kg(ベースボード、グリル含む)
Bowers&Wilkinsの45周年記念モデル『PM1』を買いそびれた方に、
ぜひオススメしたいと考えています。
2016年1月下旬・発売開始決定↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2016/01/fostexg1001mg.html
展示デモ開始しました↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2016/04/fostexg1001mg.html
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