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2014年10月3日金曜日

【新製品】 C.E.C.から久々にCDプレーヤーの新製品登場。高性能USB-DAC搭載ベルトドライブ式CDプレーヤー『CD5』発売開始。

CDをベルトドライブで回すという、独自の技術を搭載したCDプレーヤーで有名なC.E.C.から、
手頃な価格でありながら、高機能な新しいCDプレーヤー『CD5』が発売されました。


※C.E.C. CD5 USB-DAC搭載ベルトドライブCDプレーヤー

まずは、最も特徴的なCDメカの話から。


※CD5のベルトドライブメカ

通常のCDプレーヤーは、CDをセットするスピンドルとモーターが直接つながっています。

そこに疑問を感じたのがC.E.C.。

レコードプレーヤーの時代から、モーターの振動がレコード盤に伝わる事を嫌がり、
ベルトドライブプレーヤーを多く開発したC.E.C.としては、CDもベルトで回した方が、
振動やモーターからの電磁ノイズの影響を無くす事が出来るのでは?と考えました。

ただし、ここで大きな問題が・・・。

レコードは角速度一定(LPの場合、内側も外側も33 1/3rpmと回転数が一定)ですが、
CDは線速度一定。
線速度が一定という事は、1秒間に進む長さが一定という事になりますので、
内側と外側では回転数が違うという事になります。
CDはレコードとは逆に、内側から外側に向かって信号を読み取っていますが、
その際、回転数が内側の459rpmから外側の198rpmに向かって、徐々に遅くなっていきます。

 ※rpm=rotation per minute、回転毎分の略。1分間に何回転するかの単位

つまり、CDは最初と最後では、回転数に約2.3倍もの差があるのです。


しかし、ここでC.E.C.は重要な事に気が付きました。
それは、CDが1回転する際の1回転辺りの変化量。

調べてみると、一回転辺りの変化量は、
内側で0.0064%。外側で0.0027%と極めて小さな差でした。
つまり、CDは瞬間瞬間では、ほぼ同じと言えるようなスピードで回転していて、
ほとんどわからないくらいの差で、ほんの少しづつ減速しているという事になります。

そこに目を付けたC.E.C.が考え出したのが、
重量級のスタビライザーをCDに載せて、慣性の力を利用して回し、
ほんの少しづつ、変わったの?という位、徐々に遅くしていくという方法でした。

実際には、その制御技術を完成させる為に、大変な苦労と時間が必要だったのですが・・・。



新製品の『CD5』では、重さ330gの真鍮製のスタビライザーを載せます。

これだけの重さになると、重量級のターンテーブルを使用したレコードプレーヤーの様に、
CDは外部からの影響を受けずに安定して回り続けます。
モーターも最初に459rpmに到達させて以後は、
徐々に遅くなっていくのを待つだけですので(実際には回転スピードの微調整をしていますが)、
大型のハイトルクモーターではなく、小さなものでも大丈夫です。
(その為、定速に達するまで少々時間がかかりますが・・・。)

モーターはCDのスピンドルから離れた場所にあり、
しかも小型ですので、振動がCDに伝わりづらいメカとなりました。

因みに最上位モデルのCDトランスポート『TL0 3.0』では、
さらにピックアップの制御用モーターの振動も排除する為に、ベルト駆動を採用しています。

今回の『CD5』では、初めてベルトをユーザーが簡単に交換できるように設計されました。



D/Aコンバーターは最近のC.E.C.の流れに沿って、ESS社製を使用。
ES9018Sのステレオバージョン『ES9018K2M』を搭載しました。
C.E.C.らしく、もちろんバランス駆動。
このD/Aコンバーターをより積極的に使用出来るように、USB-DAC機能も搭載しています。

PCオーディオの黎明期から、USB入力を搭載したD/Aコンバーターを出しているC.E.C.らしく、
この辺りは作りなれています。

USB入力は、DSD5.6MHz、PCM384kHz/32bitに対応しています。
デジタル入力はその他に同軸、光を各1系統。こちらも192kHz入力に対応しています。


C.E.C. CD5 USB-DAC機能搭載CDプレーヤー
定価170,000円(税別) 10月2日出荷開始

再生可能ディスク : CD、ファイナライズ済み音楽用CD-R/RW
スピンドル駆動方式 : ベルトドライブ
CDスタビライザー : 直系70mm、質量330g(真鍮製)
デジタル入力
 ・USB*1系統 : PCM 32bit/32~384kHz、DSD 2.8、5.6MHz
 ・同軸、光各1系統 : SPDIF 24bit/32~192kHz
デジタル出力 : 同軸、光各1系統
アナログ出力 : RCA、XLR各1系統
ヘッドフォン出力 : Φ6.3mm*1系統
サイズ : W435mm*H109mm*D335mm(トップローディンですので上部に空間が必要です)
重量 : 8.6kg(スタビライザー含む)

生産国 : 日本
『CD5』は、上位のベルトドライブ式CDプレーヤーと同様に国内生産です。



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