今回は普段と違い、通常盤2タイトルと、
3枚組のBOX1タイトルの、計3タイトルの同時発売となります。
まずは通常盤。
1枚目は、クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏による、
ブラームスのハンガリー舞曲集(全曲)です。
※ESOTERIC 『ブラームス:ハンガリー舞曲集(全曲)』 (ESSG-90200) NEW
(アバド以前の)巨匠と呼ばれる指揮者の多くが持つ『伝統的』と言う雰囲気に対し、
『革新的』と言う言葉が似合うアバドが50歳代を迎え、
有能な指揮者から、時代を代表する指揮者へと昇り詰めていく時期である、
『充実の80年代』のスタートを告げるとともに、アバドを代表するアルバムの一つです。
『ハンガリー舞曲』は、もともとピアノ連弾に作曲され、大変な人気を誇りました。
その後ブラームス本人(行ったのは3曲)も含め、多くの人々により、
オーケストラ用(管弦楽版)に編曲されてきました。
この全集でも、ブラームスの手による第1番、第3番、第10番をはじめ、
合計7名によるオーケストラ用編曲を使用して演奏、録音が行われています。
録音が行われた時期は、ちょうどブラームスの生誕150周年にあたりました。
ドイツ・グラモフォンが威信をかけて企画した『ブラームス大全集』の中の、
目玉の新録音として、レーベル初のオーケストラによるハンガリー舞曲の全曲録音であり、
ウィーン・フィルとしても全曲録音は初めてという意味でも貴重な盤となりました。
※ウィーン・フィルにとっては、現在に至るまででも、唯一の全曲盤となっています。
通常盤のもう1枚は、ミッシャ・マイスキー(チェロ)による、
シューベルトのアルペジオーネ・ソナタと、
シューベルトの幻想小曲集&民謡風の5つの小品です。
※ESOTERIC
『シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ&シューマン:幻想小曲集/民謡風の5つの小品』
(ESSD-90201) NEW
ミッシャ・マイスキーは旧ソ連出身のチェリスト。
17歳で全ソビエト連邦音楽コンクール優勝するなど才能を認められながらも、
家族の亡命により反体制的人物とみなされ、強制収容所での生活を強いられたりしました。
多くの苦難を乗り越えて、24歳で国外移住を認められ渡米し、本格的な活動を開始しました。
その後マルタ・アルゲリッチと出会い、共演、録音を数多く行っていきます。
今回のアルバムは、マイスキーの名を世界的に有名にした、
1980年代初期の代表的なアルバムの1枚です。
アルゲリッチと共演をしており、2人の個性が互いを高め合い、
素晴らしいアンサンブルを奏でているアルバムとして、高い評価を得ています。
従来は発売時期がずれるBOXも、今回は同時発売です。
こちらは、ハイドンの交響曲集。
※ESOTERIC 『ハイドン:交響曲集』 (ESSD-90202/04) SACD3枚組BOX NEW
指揮はフランス・ブリュッヘン。
リコーダー奏者としてキャリアをスタートし、次第に古楽器の演奏家へと移行。
1980年代からピリオド楽器(古楽器、オリジナル楽器)のオーケストラ、
18世紀オーケストラを結成し、指揮者として活躍しました。
第二次世界大戦以後、おもにヨーロッパでバロック音楽の演奏が盛んになります。
もちろん最初はモダン楽器による演奏で行われましたが、
徐々に作品が作曲されていた時代と同時代の楽器、
ピリオド楽器での演奏が注目されるようになります。
特に1970年代はピリオド楽器を主体としたオーケストラが設立され、
18世紀オーケストラも、それらの流れの中で生まれたオーケストラでした。
名前の通りレパートリーは、バッハを筆頭とするバロック音楽から、
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン等古典派音楽までの『18世紀の傑作に限定』し、
さらに、活動の中心はコンサートと言う他には無い特徴を持ったオーケストラです。
今回は彼らの得意とするハイドンの交響曲から、『驚愕』や『時計』、『ロンドン』と言った、
愛称で呼ばれる作品を中心に8曲が選ばれています。
ベートーヴェン以降は交響曲そのものと、それらを演奏するオーケストラの規模が、
どんどん大きくなりましたが、ハイドンの時代は、まだまだそれぞれがコンパクトな時代。
現代のコンサートでは第1部で、さらりと演奏されてしまう事もある曲ですが、
それらをプログラムのメインとして捉え、向い合い、演奏してきたからこその、
充実した演奏をぜひ楽しんで頂きたい名盤と言えます。
ブラームス:ハンガリー舞曲集(全曲) NEW
定価3,611円(税別) 6月20日(木)発売予定
指揮 : クラウディオ・アバド
演奏 : ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
品番 : ESSG-90200
仕様 : SACDハイブリッド
収録曲 : ハンガリー舞曲・全21曲
オーケストラ編曲
・ヨハネス・ブラームス : 第1番、第3番、第11番
・ヨハン・アンドレアス・ハレン : 第2番
・パウロ・ユオン : 第4番
・マルティン・シュメリング : 第5番~第7番
・ハンス・ガル : 第8番、第9番
・アルバート・パーロウ : 第11番~第16番
・アントニン・ドヴォルザーク : 第17番~第21番
録音 : ウィーン、ゾフィエンザール / 1982年4月5日、6月1日~2日
レーベル : Deutsche Grammophon
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ
シューマン:幻想小曲集/民謡風の5つの小品 NEW
定価3,611円(税別) 6月20日(木)発売予定
演奏 : ミッシャ・マイスキー(チェロ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
品番 : ESSD-90201
仕様 : SACDハイブリッド
収録曲
・シューベルト : アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
・シューマン
・幻想小曲集 作品73
・民謡風の5つの小品 作品102
録音 : スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ムジーク / 1984年1月7日~10日
レーベル : PHLIPS(DECCA)
ハイドン:交響曲集 NEW
定価10,833円(税別) 6月20日(木)発売予定
指揮 : フランス・ブリュッヘン
演奏 : 18世紀オーケストラ
品番 : ESSD-90202/04
仕様 : SACDハイブリッド盤/3枚組
収録
・DISC1
・交響曲第88番《V字》
・交響曲第92番《オックスフォード》
・交響曲第94番《驚愕》
・DISC2
・交響曲第96番《奇跡》
・交響曲第100番《軍隊》
・交響曲第101番《時計》
・DISC3
・交響曲第103番《太鼓連打》
・交響曲第104番《ロンドン》
録音
・ユトレヒト、フレーデンブルフ音楽センター
・交響曲第88番 : 1988年11月
・交響曲第92番 : 1995年1月29日~31日
・交響曲第96番 : 1993年5月
・交響曲第100番 : 1990年6月
・交響曲第104番 : 1990年10月
・ユトレヒト、フレーデンブルフ音楽センターおよびナイメヘン、コンサートホール
・交響曲第94番 : 1992年3月
・アムステルダム、コンセルトヘボウ
・交響曲第101番 : 1987年11月
・ナイメヘン、コンサートホール
・交響曲第103番 : 1987年11月
レーベル : PHLIPS(DECCA)
全て数量限定となります。
ご予約受付を開始しました。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
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