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2017年2月24日金曜日

【期間限定デモ】DENONのヘッドフォン50周年記念モデルであり、フラグシップモデル『AH-D7200』が今週末お聴き頂けます。

DENONが初めてヘッドフォンを発売したのは1966年だそうです。
それから50周年を記念して開発された、フラグシップモデルが『AH-D7200』です。

2月26日(土)のお昼過ぎまでの、短い期間ですが、
『AH-D7200』のデモ機をご用意する事が出来ましたので、
ぜひそのサウンドをご体験頂きたいと思います。



※DENON AH-D7200 50周年記念モデル 密閉型ヘッドフォン NEW

2008年に登場した、フラグシップモデル『AH-D7000』。
マイクロファイバー振動板と、マホガニー材を使用した天然木ハウジング、
高純度7N-OFCを採用したケーブルなど、それまでのDENON製品には無い、
高品位なモデルとしてヘッドフォンの世界でDENONの地位を高めました。

『AH-D7000』に続く『AH-D7100』も、DENONらしい豊かなサウンドで、
弟モデルも含め、高品位なヘッドフォンメーカーとしてのDENOを印象付けました。

その『AH-D7000』、『AH-D7100』を超えるべく、開発されたのが『AH-D7200』です。


『AH-D7000』の評価を高めた要が、『フリーエッジドライバー』。


※AH-D7200に採用された50mmフリーエッジ・ナノファイバー・ドライバー

ヘッドフォンに搭載されるドライバーは、エッジが直接フレームに取り付けられています。
それに対しフリーエッジドライバーは、通常のスピーカーユニットの様に、
ダンパーを介しフレームに取り付けられています。
これにより振動板全体が、ストレスなく前後に平行に動きます。
エッジが直接固定されている通常のドライバーと比べ、ひずみの無い振幅が得られます。

振動板素材もより細かい繊維である、ナノファイバーに変更されています。
ナノファイバーと紙を混合する事で、強度と軽さを追及。
同じくナノファイバーを採用した『AH-D7100』のドライバーをベースに、
新たなナノファイバー繊維を開発すると同時に、
繊維の混合比率の追及など、多くの試行錯誤を経て完成したドライバーです。


『AH-D7000』でも好評だった、天然木を使用したハウジングも継承。
素材はマホガニーから、アメリカン・ウォルナットに変更されています。


※アメリカン・ウォールナットのハウジング

『AH-D7000』、『AH-D7100』で採用したマホガニーは、
ギターなどの楽器にも使用される、響きが魅力の素材です。

振動板から出る音は耳に向かうのと同時に、ハウジングに向かっても放出されます。
と言う事は、ハウジングの素材の響きが、音質にも大きな影響を与える事になります。

『AH-D7200』の開発、設計時には、レーザー測定器でハウジングの振動を測定。
金属製ハウジングでは出せない温かみを持ちつつ、
明瞭かつタイトで、クリアーな現代的な音を出せる木材を探求しました。
クルミ、黒檀、椿、かりん等々、数多くの木材を試した中から、
『AH-D7200』では、逆に鳴きの少ないアメリカン・ウォールナットを採用しました。


仕上げは、ウォルナットの美しい木目を生かしつつ、
温もりを感じさせるマット加工を採用しています。
この仕上げは、モバイル用ヘッドフォンの最上位モデル『AH-MM400』にも採用され、
世界各国で『大人の仕上げ』と、高い評価を得ているそうです。


ヘッドフォンの装着に関しても、フラグシップモデルらしく細やかな設計がされています。
大き目なカップに、厚みのあるイヤーパッドが取り付けられています。

内部は低反発性のウレタン素材を採用。
コストと耐久性を考え、今までの2倍の耐久性を持つ、柔らかな合皮を採用しています。
耐久性第一であれば、天然皮革を使用した方がよいのでしょうが、
肌触りの良い天然皮革は大変高価になってしまいます。

イヤーパッドは耳の周りの形状に合わせ、複雑な三次元縫製となっています。
耳の後ろ側に厚みを持たせており、圧力を分散してくれます。

スタッフそれぞれが装着してみても、その装着感の良さは高評価でした。

装着には直接関係ないかもしれませんが、
ヘッドバンドのステッチなどにも細やかに手が入れられています。
ヘッドバンドは耐久性を重視した、シープスキン(羊革)を使用しています。


※AH-D7200のヘッドバンド部

アルミダイキャスト製のハンガーは剛性感も高く、
明確なクリック感のあるアジャスターが、最適な位置に、確実な調整を実現します。

付属しているケーブルには、7N OFC(純度99.99999%無酸素銅)を使用。
ケーブル表面には、強度面でも有利な布巻きを施しています。
プラグ部にもアルミスリープを用いて、耐久性に関しても考慮されています。
ケーブルはY字型で、ヘッドフォン側は3.5mmのモノラルプラグを採用しリケーブルにも対応。
といっても、リケーブルで買うクラスの物が標準でついている・・・といった感じです。
ヘッドフォン側の差し込みに関しては、
ロック機構は採用されていませんが、カチッと差し込め、確実な接続が可能です。


LUXMANの『DA-250』に接続して試聴を行いました。
まだ発売間もない製品だからでしょうか、デモ機も少々硬さが残っていた為、
2時間ほど音を出しながらエージングを行い試聴を開始しました。

まず意識が行くのが低域。
豊かでエネルギー感を感じるのですが、圧迫感がない事に驚きます。
一つ一つの音は明確ですが、キツさは感じません。
オーケストラの低音域は豊かに広がります。
ポップスやロックのリズムは、力強く弾みますが、耳に刺さるような刺激はありません。
また、密閉型でありながら脳内定位せず、頭の外側に音が広がります。

いたずらに解像度感を前面に出すサウンドではないのですが、
聞き込むと『えっ⁉』というような、細かいディテール描写に驚きます。

何気なく聞いていると、
ストレス無く長時間聞くのに向いた『雰囲気重視サウンド』といった趣ですが、
慣れ親しんだ音源を聞くと、それだけではない高性能モデルである事を感じます。


使われている素材等も、最新の高性能モデルがアピールするような、
強力な磁石や、新素材振動板、特殊な形状のハウジングと言ったようなものはありません。
が、使い慣れた素材や、オーソドックスな形状を突き詰めて最適化する事で、
地道ながら確実な進化を遂げた結果が、『AH-D7200』には表れていると感じます。



DENON AH-D7200 デノン・ヘッドフォン50周年記念モデル NEW
定価OPEN メーカー販売想定価格100,000円前後

形式 : オーバーヘッド、ダイナミック密閉型
ドライバー径 : 50mm
振動板 : フリーエッジ、ナノファイバードライバー
マグネット : ネオジウム・マグネット
インピーダンス : 25Ω
感度 : 105dB/mW
最大入力 : 1,800mW
周波数特性 : 5Hz~55,000Hz
質量 : 385g(ケーブル除く)
付属ケーブル : 3.0m/7N OFC(着脱式)
プラグ
・アンプ側 : 6.3mmステレオ標準プラグ
・ヘッドフォン側 : 3.5mmモノラルミニプラグ*2




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