福島県郡山市にあった『ダイヤトーン工房』が閉鎖されたのは、1999年の事でした。
ボロンを振動板に採用したツィーター、ミッドレンジと、
アラミドハニカムコーンを振動板に採用したウーハーを搭載した高級機は、
当時のユニット技術のトップを走る技術で、その歴史が終わる事は、
国内外に大きな衝撃を与えた事は、今でも覚えています。
※そういえば、DIATONEブランドが終わるという、まさにその時に、
アメリカの高性能スピーカーブランドがDIATONEのユニットを搭載したプロトタイプを作成し、ショウで発表して、
ユニットの供給だけでも続けてもらえないかと打診したと言う事もありました。
たしか当時のステレオサウンドを引っ張り出せば、その写真が載っているはずです。
その後、ボロンとアラミド繊維を採用したユニット製造技術は、
三菱エンジニアリング株式会社に移譲され、
限定の直販モデル『DS-MA1』や、高性能車載スピーカーに採用されました。
それとともに、更なる高性能ユニットの開発が行われ、完成したのが、
カーボンナノチューブ(CSCNT)と数種類の樹脂をブレンドした、
新しい振動板素材・『NCV-R』を採用した新開発のユニットです。
『NCV-R』は、金属のチタンを超える伝搬速度を持ちながら、
紙と同等の内部損失を持つ、現代だからこその素材と言えます。
※伝搬速度が高いと、振動発生源となるボイスコイル接合部から振動板最外周への、
振動伝達のタイムラグが少なくなり、振動板全体がより確実、正確に空気を駆動する事が可能となります。
内部損失が高い素材は固有の鳴き(共振)が少なく、ピークが出来づらいというメリットがあります。
この『NCV-R』を、ツィーターとウーハーの両ユニットに採用する事で、
各帯域の音色が揃った、理想的な再生音を目指し開発されたのが、
新生DIATONEのブックシェルフ型スピーカー『DS-4NB70』です。
※DIATONE DS-4NB70 ブックシェルフ型スピーカー NEW
『DS-4NB70』は、得意のユニットをさらに進化させる(より低歪の磁気回路等)と共に、
『ダイアトーン工房』の最後の時期に積極的に行われていた、
エンクロージャー設計の最適化をさらに進化させる事で、
およそ18年の時間を一気に埋める、最先端スピーカーとして登場しました。
バランスの良い低域再生を目指し、
16cmウーハー搭載スピーカーとしては大きめのエンクロージャーをあえて採用。
また、ウーハーユニットをほぼ中心に配置する事で定在波のコントロールも行っています。
フロントバッフルには36mm厚のフィンランドバーチの積層合板を使用。
厚みを活かし、大胆に四角をカットする事で、音の回析の影響も抑えています。
ネットワーク用のパーツにも独自の技術を採用。
内部配線には、高級ケーブルで有名なイギリス・CHORD CAMPANY製を採用するなど、
『DIATONEブランド・70周年を記念する』という裏テーマに相応しい内容です。
※型番の70は、70周年を意味しているそうです。
ぜひこの機会に、最先端技術が集約されたサウンドをご体験ください。
DIATONE・『DS-4NB70』体験試聴会
開催日 : 3月24日(土)
開催時間 : 14:00~16:00 ※約2時間を予定しています。
開催場所 : オーディオスクェア藤沢店試聴室
<使用機材>
DIATONE DS-4NB70 : ブックシェルフ型スピーカー NEW
marantz SA-10 : SACDプレーヤー
アンプに関しては、AccuphaseもしくはLUXMANを使用予定です。
お席のご予約はこちら↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc9q1d7ZQiIP8HhU-Ip4iKBu4gnlpf5EpzUJ5bW8UkC1o5pqQ/viewform
お電話でもお席のご予約承ります。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
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