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2018年9月24日月曜日

【展示機導入】遂にケブラー・コーンとの決別。新たにコンティニアム・コーンを採用した新しい『600 Series』のブックシェルフ型スピーカー『606』の展示を開始しました。

Bowers&Wilkinsの新しい『600 Series』の、
ブックシェルフ型スピーカー『606』の展示を開始しました。


※Bowers&Wilkins 606 ブックシェルフ型スピーカー NEW

今回の『600 Series』をもって、1974年から今日に至るまでの44年間、
Bowers&Wilkinsの顔とも言えた、黄色いケブラーを使用したスピーカーが終了し、
銀色のコンティニアム・コーンへの世代交代が完了となります。

第6世代となる『600 Series』に搭載されるユニットは、クラスを超えたものと言えます。


※トールボーイ型スピーカー『603』に搭載されるFST-MID
フレームはブックシェルフ型スピーカー『606』のウーハーと同じものになります


※トールボーイ型スピーカー『603』のウーハー

ミッドレンジ、ウーハーの為のフレームは、
振動板の背圧を逃がすよう細くしながらも、強度を確保する形状となっています。
さらにダンパーの背面も空気が出入りするように、抜かれています。
この様な仕様は、一般的にはもう1ランク上の製品で行われるものです。

ツィーターは前作『680S2 Sereis』にも採用された、
ダブル・ドーム・ツィーターが引き続き搭載されています。


※600シリーズに搭載されるツィーター・ユニット

ただし、磁気回路に組み込まれたネオジウム磁石は、
最高クラスの磁力を持つ『N52』に変更されています。
この磁力は、旧型『680S2 Series』に採用されいたものの1.5倍の強さになります。

そして、この磁力アップは駆動力のアップよりは、
振動板が振幅する際のボイスコイル周辺の歪みを減らす事が、大きな目的との事です。
これにより、ダブル・ドーム化で分割振動のピークを、可聴帯域のはるか上に移動させ、
さらにピークの強さを抑え中域への影響を抑えたツィーターを、
より低歪みなものへと進化させています。


これらのユニットの能力を活かすべく、
クロスオーバー・ネットワークも、グレードアップされています。


※Bowers&Wilkins NEW600Series 2Way用クロスオーバー・ネットワーク
写真はブックシェルフ型スピーカー『607』のもの


※『603』用ツィーター、ミッドレンジ用クロスオーバー・ネットワーク


※『603』ウーハー用クロスオーバー・ネットワーク

空芯コイルは数世代前から、このクラスで他社に先行して採用していますが、
今回はコンデンサー類がグレードアップされています。
また、音質調整用に小容量のコンデンサーを並列で搭載しています。
大型のコンデンサーの脇にある、水色の四角いコンデンサーが調整用のコンデンサーです。
ただしその容量は、メインのコンデンサーの1/1,000と言う極小のものです。
因みにコンデンサーの容量に関しては、最低でも±1%程の誤差があるのが普通ですから、
1/1,000=0.1%となると誤差以下と言えるもので、
測定結果には影響は無いと言える程度だそうです(澤田氏談)。

※コンデンサーを並列に配置し、音質をコントロールする方法は過去にも多くのメーカーが行っていたそうですが、
その場合の並列用のコンデンサーの容量は、メインの10%程のものだったそうです。
ただし、ここまで容量が大きいと、スピーカーではメインのクロスオーバー周波数の上に、
もう一つクロスオーバー周波数がある様な雰囲気になり違和感が感じられる事も多かったそうです。
その為現在では、質の高いコンデンサーをシンプルに使用する方法がメインとなっているそうです。
Bowers&Wilkinsが今回採用している方法は、スペック等には影響がないが、
聴いてみると気のせいかと思うほど仄かに質をコントロールする為のものとの事です。

エンクロージャーの外観はよりシンプルに。
木目等が無い、シンプルなマット系の仕上げになっています。
バスレフポートは背面に移動。
もちろんポートの出口には、ゴルフボールの表面の様なティンプル加工が施され、
空気の流れがよりスムーズになる様にコントロールがされています。

また、サランネットは『700S2 Series』等と同じように、
マグネットによる固定に変更されています。
これにより、よりスクェアでシンプルなデザインがより際立っています。


※600シリーズのツィーター保護用ネット

ツィーター前面のユニット保護用のネットは、
強度を維持しながらも、より開口部の大きなものに変更されており、
よりのびやかな高域を楽しむことができます。

スピーカー端子も最新Bowers&Wilkinsの、厚手クロームメッキ一層仕様となっています。


※600シリーズのスピーカー端子
写真は『607』のものですが、全モデル共通のものが採用されています

もちろん、バイワイヤリング仕様です。


ラインアップも『680S2 Series』の世代では、
トールボーイ型2モデル、ブックシェルフ型2モデルの他、
さらにセンタースピーカー2モデルと、合計6モデルが用意されていましたが、
『600 Sereis』では、トールボーイ型1モデル、ブックシェルフ型2モデルに、
センタースピーカーは1モデルの計4モデルと、機種を絞る事で、
内容が大幅にグレードアップされながらも、価格を据え置きにしてくれています。


コンティニアム・コーンによる中域の歪みの少なさと、
ツィーターの1次共振をより高い周波数にする事で、
可聴帯域への影響を抑える技術など、上位モデルの魅力をしっかりと継承。
上位モデルの『700S2 Series』等で、その歪み感の無いナチュラルな音質が、
高い評価をえているBowers&Wilkinsの最新サウンドを、
現実的な価格で手に入れられる製品です。

先行で販売されている『700S2 Series』が、
数世代前までの『800 Series』に対し、多くの面で超えてしまっているのと同じように、
新しい『600 Sereis』は、『CDM Series』と旧「700 Series』に対し、
同様の位置付けのモデルへと大幅に進化しています。
旧世代の『CDM Series』を所有していた事もある身としては、
そのクオリティーアップのレベルには驚くばかりです。

このモデルで、初めてオーディオシステムを組む事が出来る、
現代のビギナー世代の方がうらやましい限りです。
20年、30年前には、この価格で、このサウンド・クオリティは手に入らなかったです。



Bowers&Wilkins 606 ブックシェルフ型スピーカー NEW
定価114,000円(ペア/税別)

形式 : 2ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
・ツィーター : 25mmデカップリング・アルミニウム製ダブルドーム型ツィーター*1基
・ウーハー : 165mmコンティニアム・コーン型ウーハー*1基
周波数レンジ : 40Hz~33kHz(-6dB)
周波数レスポンス : 52Hz~28kHz(±3dB)
能率 : 88dB/2.83V/1m
インピーダンス : 8Ω(最低3.7Ω)
サイズ : W190mm*H345mm*D300mm(キャビネットのみ)
重量 : 6.9kg
仕上げ : ブラック、ホワイト


 




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