LUXMAN(ラックスマン)の通称『木箱シリーズ』に、新しいプリメインアンプが追加されました。
今回のモデルは、2008年登場の『SQ-38u』の後継モデル的な製品です。
シリーズとしては2モデル目の、本格的真空管プリメインアンプとなります。
※LUXMAN LX-32u 真空管プリメインアンプ
高さを約17cmにおさえる事で、全体的なプロポーションは、
1960年代後半から1970年代のSQ38シリーズに近づきました。
幅が40cmですから、『コンパクトなSQ38F』と言った趣です。
※LUXMAN LX-32u 内部写真
SQ-38uは、出力管にEL34(6CA7)を使用したプッシュプルでしたが、
今回のLX-32uはEL84のパラレル・プッシュプルとなりました。
上の内部写真で、横に8本並んでいる真空管が出力管のEL84です。
出力は15w+15w(8Ω)と控えめになりましたが、
一般的なリビング等で使用するのであれば、十二分な出力と言えます。
実際に試聴室でB&W 802SDを鳴らしてみましたが、十分な音量が得られました。
SQ-38uと比べ、繊細さと豊かさをより感じさせる製品です。
キレやエネルギー感はSQ-38uに一歩ゆずりますが、
キメの細かさでは上を行くと言ったところでしょうか。
スペンドールやハーベスの様なトラディショナルな英国スピーカーで、
比較的編成の小さなクラシックや、ボーカルをお聴きになる方におすすめです。
低域の量感が思いのほかあるので、タンノイのプレステージシリーズや、
プロ用ではないJBLのホーンシステムを採用した大型スピーカーで、
ゆったりとした感じで、レコードを聴くのも良いのではないかと思います。
現代の製品らしく、リモコンによる音量調整に対応。
MM/MC対応のフォノイコライザーを搭載していますので、
シンプルにシステムをくみたい音楽ファンにもおすすめです。
ターンオーバー切替可能なトーンコントロール、
モノラルレコード再生時に便利なステレオ/モノ切替スイッチ等、
多彩なコントロール機能を装備していますので、積極的に活かしてみるのも良いでしょう。
LUXMAN LX-32u 真空管プリメインアンプ 基本スペック
定価273,000円(税込)
出力 : 16w+16w(6Ω)、15w+15w(8Ω)、12w+12w(4Ω)
入力 : RCA3系統、フォノ1系統(MM/MC切替)、プリアウト1系統(常時出力)
出力 : 録音用1系統、パワーアンプ入力1系統、ヘッドフォン端子1系統
スピーカー出力 : A、B2系統(同時出力可)
使用真空管 : EL84*8本、ECC83*1本、ECC82*2本
サイズ : W400mm*H166.5mm*D400mm(フロントノブ・25mm、背面端子25mm含む)
重量 : 19.5kg
付属品 : リモコン、電源ケーブル(JPA-10000)
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