『東京インターナショナル・オーディオ・ショウ2018【TIAS 2018】』で正式発表される、
Accuphaseの新しいセパレートアンプのエントリー・モデル、
プリアンプの『C-2150』と、AB級パワーアンプ『P-4500』を、先行で試聴させて頂きました。
※Accuphase C-2150 プリアンプ NEW
※Accuphase P-4500 AB級ステレオ・パワーアンプ NEW
前作『C-2120』、『P-4200』から5年半ぶりのモデルチェンジとなります。
この5年間の間にAccuphaseだけでなく、
各社から高級&高性能プリメインアンプが数多く輩出されており、
セット100万円前後のセパレートアンプの存在感が弱くなっている状況です。
そんな状況を打開すべく開発されたのが、『C-2150』と『P-4500』です。
『C-2150』はAccuphase独自の音量調整システム『AAVA』を搭載しています。
※C-2150のAAVA基板
Accuphaseの純A級プリメインアンプ『E-650』には、
バランス仕様『Balanced AAVA』が搭載されていますが、
『C-2150』はより高性能なパーツを使用できる、
通常(アンバランス仕様)の『AAVA』を搭載しています。
また、音量調整時に必ず信号が通過する最上位《1/2》の回路を、
上位モデル同様の4回路並列構成としています。
さらにCD専用機『DP-430』で採用された、歪み打消し回路『ANCC』を、
プリアンプとして初採用する事で、ボリューム最小領域から通常使用領域での、
雑音を低減し実使用域でのノイズを低減しています。
これらの変更点を活かすべく電源部にもメスが入り、
クラスとして初めて上位モデルと同じ流れとなる、
新設計のニチコン製カスタム・ブロックコンデンサーが採用されています。
※C-2150に搭載されるカスタム・ブロックコンデンサー
またオプションボードのD/Aコンバーター『DAC-50』がDSDに対応した事に合わせ、
入力信号のMHz表示にも対応しました。
『P-4500』は、AB級ステレオ・パワーアンプ『P-7300』の内容を、
現実的な価格で楽しむ事が出来る様、着実な進化をしています。
パワーアンプの出力段は『P-4200』の3パラから4パラへ。
トランジスターの配置も見直され、放熱最適化されました。
※P-4500のパワーアンプ出力基板
電源配線と、信号の入出力位置も、
最新の純A級ステレオ・パワーアンプ『A-75』と同じ位置へと変更され、
信号経路の最短化が行われました。
またスピーカー端子のプロテクション回路基板直付けも実施されました。
電源部も、新設計のトロイダル型トランスを搭載すると共に、
フィルター・コンデンサーを、コネクター接続仕様からネジ止めタイプへと変更し、
容量も『P-4200』の47,000μFから50,000μFへと容量もアップしています。
※P-4500に搭載されるフィルター・コンデンサー
これらの改良によりダンピングファクターも700へと、より制動力をアップしています。
使い勝手の点も進化。
Accuphaseのオーナーに人気のある駆動方式『Dual Mono』の動作が一目で分かる様に、
前面パネルに動作状態を示す表示が追加されました。
メーターも小音量時から動作する(振れる)よう、-50dBの指標が追加されました。
またスピーカーケーブルの接続ミスや、ショート等により、
出力電流が以上に大きくなった場合に、出力を遮断し、
メーターをフラッシングさせる事で知らせる、過電流検出機能の搭載も行われました。
今回はSACDプレーヤーに『DP-750』、
スピーカーにBowers&Wilkinsの『805D3』を接続し、試聴を行いました。
上位モデルのステレオ・パワーアンプ『P-7300』にも通じる、
空間表現の高さを感じさせる再生が魅力です。
クラシックギターの再生では、弦を弾く音と、ボディの鳴きの分離が良く、
直接音と、空間に広がる残響音のバランスも自然さを感じさせます。
POPSのリズムのキレも良く、ボーカルの定位もしっかりとしています、
音場の深さは、プリメインアンプを超えて来ており、
セパレートアンプの魅力を十分に感じさせてくれました。
『C-2150』は11月下旬より、『P-4500』は12月から発売開始となります。
Accuphase
C-2150 プリアンプ NEW
定価500,000円(税別) 11月下旬発売開始予定
入力 : RCA端子*5系統、XLR端子*2系統
録音用入出力 : RCA端子*1系統
プリ出力 : RCA端子*2系統、XLR端子*1系統
EXT PRE入力 : RCA端子*1系統、XLR端子*1系統
サイズ : W465mm*H150mm*D405mm
重量 : 16.9kg
P-4500 AB級ステレオ・パワーアンプ NEW
定価550,000円(税別) 12月上旬発売開始予定
定格出力 : 90w/ch(8Ω)、180w/ch(4Ω)、360w/ch(2Ω)、500w/ch(1Ω)
※1Ω負荷は音楽信号に限る
ダンピング・ファクター : 700(ステレオ時)
入力 : RCA端子*1系統、RCA端子*1系統
スピーカー出力 : 2系統
サイズ : W465mm*H190mm*D427mm
重量 : 29.2kg
ご予約受付を開始しました。
オーディオスクェア藤沢 TEL 0466-31-0603
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