後継モデルが待ち望まれていた純A級パワーアンプの後継モデルが、正式発表されました。
※Accuphase(アキュフェーズ) A-36 純A級パワーアンプ
モデル名『A-36』。
定格出力は30w+30w(8Ω)と、『A-35』と同じですが、
40周年記念モデル『A-200』で開発された技術の多くを継承しており、
フル・モデルチェンジと言える内容です。
まずは、最新Accuphaseアンプの顔とも言える、『MOS-FETスイッチ』を使用した出力保護回路。
更に、パワーアンプ内での前段と出力段のゲイン配分の見直しを行い、
残留ノイズを大幅に削減した『インスツルメンテーション・アンプ』構成。
この2つ技術が、『A-36』でも採用されました。
保護回路のコイルも新たに開発し、従来品より直流抵抗を下げました。
この為、ダンピングファクターは『A-35』の200から、倍の400へと向上しています。
この値は、永らくAccuphaseのA級パワーアンプのトップモデルであった、
『A-65』と変わらない数値です。
その他、スピーカー出力が2系統に。
フロントパネルのスイッチで簡単に切り替えも可能です。
バランス入力の極性切り替えスイッチも装備され、より多くのメーカーとの接続にも対応します。
※Accuphase DP-550、C-2420、A-36
ゴールデン・ウィーク前の4月中旬に、事前試聴のチャンスがありました。
SACDプレーヤー『DP-550』と、プリアンプ『C-2420』の組み合わせで、
スピーカーはB&W『802SD』を使用しました。
正直ちょっと荷が重い組み合わせかな・・・、と思いながら試聴開始。
ところが、思いのほかウーハーをしっかりグリップします。
さすがに『A-70』ほどの重みのある低域は難しいのですが、
B&Wの『804SD』クラスであれば、充分なドライブ力を持っています。
また聴感上のS/Nも高く(もちろん測定値も。GAIN MAX時112dB、-12dB時120dB)、
マルチ・システムのホーンには、ますます最適なのではと思われます。
A級アンプの中高域は好きだけど、低域のモコモコ感がイマイチ好きになれなくて、
という方には、このモデルかなりの好印象をお持ち頂けるのではないでしょうか。
良い意味で、AB級アンプ的なキレのある低域です。
もちろん直近のAccuphase製品と同様に、大変澄んだ音色も魅力です。
エネルギー的にもフラットレスポンスで、使用するプリの音色、質感をストレートに出します。
試聴は『C-2420』を使用しており、その比較的穏やかでナチュラルな質感を楽しめました。
Accuphaseのパワーアンプは製品サイクルが長いので、まずは1台、
そして、3年、4年後にもう1台購入して、バイ・アンプなどいかがかと思います。
プリとパワー間のケーブルは1セットのままで、
背面の切り替えセレクターで、バイアンプ、BTL(モノモード)に簡単に変更できる点も魅力です。
BTL接続でバイ・ワイヤリングを行ないたい時も、
スピーカー端子が2系統ありますから、配線も楽です。
Accuphase(アキュフェーズ) A-36 純A級ステレオ・パワーアンプ
定価410,000円(税別)
定格出力
・ステレオ時 : 30w+30w(8Ω)、60w+60w(4Ω)、120w+120w(2Ω)、150w+150w(1Ω)※1
・BTL接続時 : 120w(8Ω)、240w(4Ω)、300w(2Ω)※1
注意※1の印の負荷は音楽信号に限る
ゲイン : 28dB(GAINスイッチ:MAX時)
ゲイン切り替え : MAX(28dB)、-3dB、-6dB、-12dB
ダンピングファクター : 400
サイズ : W465mm*H171mm*D425mm
重量 : 22.8kg
発売は6月下旬予定となっております。
ご予約受付開始しました。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
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