先日5月24日(土)の『Phasemation試聴会』で先行デモをさせていただいた、
新型フォノイコライザー『EA-300』の発売が正式発表されました。
出荷は6月中旬からとなります。
※Phasemation(フェーズメーション) EA-300 フォノイコライザー
こちらの製品は、『EA-3Ⅱ』の後継モデルとなります。
ミドルレンジのフォノイコライザーとして、多くのお客様からの声に応え、
より多機能で使いやすいモデルへと進化しました。
※Phasemation EA-300 セレクタースイッチ
入力は2系統。
MM/MCの切換。
20Hz以下の信号をカットする、LOW CUT FILTERのON/OFF。
さらにステレオ/モノラルの切換。
しかもモノラルはMONO1(英DECCA)、MONO2(米COLOMBIA)の切換に対応しています。
※ステレオLPとモノラルLP
ステレオLPが発売される直前の1954年に、アメリカレコード協会が、
レコード再生の為の録音・再生用のイコライザーカーブ、
通称『RIAAカーブ』を標準化しました。
それ以前のモノラルLPの時代は、
レコード会社がレーベルごとに独自のイコライザーカーブを定めていました。
(その種類はマイナーなものも含めると10種類以上あるそうです)
また、初期のステレオLPの中には、RIAAカーブに準拠していないものもあります。
『EA-300』ではその中でも主力である、英DECCAと米COLOMBIAの、
2つのモノラル用イコライザーカーブを搭載しています。
もちろん『EA-3Ⅱ』で好評だった、
ディスクリート無帰還増幅回路、左右独立電源等の基本構成は継承。
ベースシャーシは1.6mm厚の鋼板に銅メッキ処理をした上で塗装。
フロントパネル、トップカバーにはアルミ材を使用しています(フロントパネル厚は10mm)。
左右独立のトロイダル電源トランスは絶縁体である5mm厚のベーク材を介し、
直接スチール材削り出しのフットに組みつけられており、
トランスはシャーシからフローティングされ振動が伝わらないようにされています。
※電源トランス取付けイメージ(図はEA-3Ⅱのモノです)
音は、先行で発売されたエントリーモデル『EA-200』と同様に、
ノイズの少ない、クリアーなものです。
電源等の余裕の現れでしょうか、低域のエネルギー感、スケール感は大幅にアップ。
堂々とした音です。
ボーカルの定位もよく、この辺りはデュアルモノラル構成の賜物と言えるでしょう。
2台のレコードプレーヤー(もしくはツインアーム)の接続に対応し、
それぞれの入力に対してMM/MCの切換が可能と、
あらゆる場面に柔軟に対応してくれる製品の登場です。
Phasemation(フェーズメーション) EA-300 MM/MC対応フォノイコライザー 基本スペック
定価250,000円(税別) 6月中旬発売予定
入力感度 : MM/2.5mV、MC/0.12mV
入力インピーダンス : MM/47kΩ、MC/470Ω
利得 : MM/38dB、MC/65dB
入力換算ノイズレベル : MM/-124dBV、MC/-140dBV
定格出力電圧 : 200mV(1kHz)
RIAAカーブ偏差 : ±0.3dB(20Hz~20kHz)
チャンネルセパレーション : 100dB以上(20Hz~20kHz:MM/MC共)
入力 : RCA*2系統
出力 : RCA*1系統
消費電力 : 10W(100VAC、50~60Hz)
サイズ : W310mm*H78mm*D335mm(端子等含む)
重量 : 5kg
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