2013年に登場したばかりの『CM10』まで完了と、驚きばかりでしたが、
この秋『CM S2』シリーズとして再登場します。
シリーズで最初に発売された『CM1』は、日本国内のみでも累計1万ペア販売されたとの事です。
新シリーズの日本国内販売に先駆け、
国内でも販売の中心になるであろう2つのブックシェルフ型スピーカー、
『CM5 S2』と『CM6 S2』の試聴機会を得る事が出来ました。
※Bowers&Wilkins(B&W) CM S2シリーズ
左より『CM10 S2』、『CM9 S2』、『CM8 S2』、『CM6 S2』、『CM5 S2』、『CM1 S2』
基本的に各モデルのエンクロージャーのサイズ、
バスレフポートのチューニングに変更は無いそうです。
今回の主な変更点は、
①ツィーターの振動板を、CM10から採用されている『ダブルドーム・ツィーター』へ変更
②『CM1 S2』、『CM5 S2』、『CM8 S2』、『CM9 S2』に関しては、680S2シリーズでも採用された、
ツィーターをバッフルからフローティングさせるデカップリングシステムを搭載しました。
③上記モデルでは、ツィーター周辺のフランジを無くしました。
④ツィーターにグリルを採用。
⑤『CM1 S2』、『CM5 S2』、『CM6 S2』のバス/ミッドレンジに『PM1』で採用された、防振プラグを採用。
⑥ウーハーの外周リングが共締めから、バッフルに別固定の方式に。
⑦ネットワークパーツのグレードアップ。
⑧スピーカーターミナルのメッキの変更。
①『ダブルドーム・ツィーター』は、ボイスコイルとの接続部の強度が高まったおかげで、
高域1次共振周波数が、30kHz~38kHzへと上昇しました。
現在では、この共振周波数の1/2、1/3の周波数にノイズがのり(ダウンビート)、
可聴帯域に大きな影響がある事がわかってきました。
この共振周波数が上がる事は、可聴帯域内での歪を減らす為に、大変重要なファクターとなります。
②により、エンクロージャーからの歪を大幅に削減。
③、⑥は、ユニット周辺から発生する歪を、より抑える為の改良との事です。
④のグリルは、マグネット付の取り外しツールを使用すれば、簡単に取り外せます。
『CM』シリーズでは、バッフルの前面にツィーターが飛び出しており、
破損しやすいという問題点がありました。
多くの販売店で、振動板がつぶれているのを見た事がある方も多いと思います。
音質優先の方は外してください、という事で取説にもしっかりと外し方が記載されているそうです。
⑦ネットワークで使用するコンデンサーは大幅にグレードアップ。
800SDシリーズで採用されたムンドルフのコンデンサーと使用されるマテリアルは同等の新型です。
この『M-Cap EVO Silver/Gold/Oil』コンデンサーは、
従来の『CM』シリーズに採用されているコンデンサーの8倍程度の価格の物との事です。
また内部配線は、800SDシリーズでも採用された、
『van den hul(ヴァンデンハル)』に変更されています。
価格の上昇分は、そのほとんどが新しいコンデンサーとの差額との事です。
⑧従来は金メッキされたスピーカーターミナルを使用していましたが、
今回は、ニッケルメッキに変更されました。
金メッキの下地処理としてニッケルメッキを行っていましたが、
異種金属の境目で歪が発生しやすくなる点に注目し、厚手のニッケルメッキ1層にしたそうです。
そして、今回もっとも注目されるモデルが『CM6 S2』。
※Bowers&Wilkins(B&W) CM6 S2 & FS-CM S2(スタンド)
『CM6 S2』の試聴に先立ち、『CM5』と『CM5 S2』の聴き比べから。
先ほども書いた通り、エンクロージャーのサイズ、バスレフのチューニングは同一。
中身だけが変わったモデルです。
『CM5』はシリーズの中でもバランスの良いモデル。耳なじみの良いサウンドです。
20秒程度で、チャンネルチェックの声、チェンバロ、琴、ピアノ伴奏のテノールと切り替わっていく、
チェック用の音源を再生してもらいました。
『CM5 S2』に切り替えると、楽器の残響が大幅に聞き取りやすくなっている事に気づきます。
琴では、ビィンと言う感じに立ち上がる弾いた音に、ひとつ前の弦の震えが分離よく重なります。
特性的には変化はないとの事でしたが、想像以上に充実したサウンドへと進化していました。
そして、今回注目の『CM6 S2』。
シリーズ初の『ツィーター・オン・トップ』を採用したブックシェルフです。
一躍B&Wを日本で有名にした、『CDMシリーズ』とその後に続く『700シリーズ』でも、
ツィーターハウジングが完全にエンクロージャーの上にむき出しにはなりませんでしたので、
レギュラーシリーズとしても、このクラス初の仕様となりました。
ウーハーを搭載した下部のエンクロージャーのサイズ、バスレフチューニングは『CM5 S2』と同じ。
音の差はツィーターの取付け方法のみという事になります。
果たしてその音は・・・。
『ツィーター・オン・トップ』仕様の良さがストレートに表れています。
左右への音の広がり、高さ、そして奥へと広がる深い音場に耳を奪われます。
『これこそB&W』といえる、うれしいブックシェルフ型スピーカーの登場です。
Bowers&Wilkins CM S2シリーズ価格一覧
CM1 S2 : 2Way : 25mmツィーター/130mmウーハー
ローズナット仕上げ : 定価128,000円(ペア/税別)
ブラック仕上げ : 定価140,000円(ペア/税別)
CM5 S2 : 2Way : 25mmツィーター/165mmウーハー
ローズナット仕上げ : 定価180,000円(ペア/税別)
ブラック仕上げ : 定価200,000円(ペア/税別)
CM6 S2 : 2Way : 25mmツィーター(ツィーター・オン・トップ)/165mmウーハー
ローズナット仕上げ : 定価300,000円(ペア/税別)
ブラック仕上げ : 定価330,000円(ペア/税別)
CM8 S2 : 3Way : 25mmツィーター/130mmFSTミッドレンジ/130mmウーハー*2
ローズナット仕上げ : 定価280,000円(ペア/税別)
ブラック仕上げ : 定価308,000円(ペア/税別)
CM9 S2 : 3Way : 25mmツィーター/150mmFSTミッドレンジ/165mmウーハー*2
ローズナット仕上げ : 定価370,000円(ペア/税別)
ブラック仕上げ : 定価420,000円(ペア/税別)
CM10 S2 : 3Way : 25mmツィーター(ツィーター・オン・トップ)/150mmFSTミッドレンジ
165mmウーハー*3
ローズナット仕上げ : 定価600,000円(ペア/税別)
ブラック仕上げ : 定価660,000円(ペア/税別)
CM Center S2 : 2Way : 25mmツィーター/130mmウーハー*2
ローズナット仕上げ : 定価100,000円(1本/税別)
ブラック仕上げ : 定価110,000円(1本/税別)
CM Center2 S2 : 3Way : 25mmツィーター/100mmFSTミッドレンジ/165mmウーハー*2
ローズナット仕上げ : 定価155,000円(1本/税別)
ブラック仕上げ : 定価170,000円(1本/税別)
FS-CM S2 : CM S2、CMシリーズ用専用スタンド
定価75,000円(2本1組/税別)
サイズ : W252mm*H560mm*D298mm(スパイク含まず)
重量 : 5.5kg(1本)
仕上げ : シルバー、ブラック
9月末ごろからの出荷となります。
『CM10』のお買い得品はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2014/05/bowers-sale-683bk-cm10wm.html
『CM S2』シリーズの登場にあわせて、45周年記念モデル『PM1』がそろそろ完了との事です。
ご希望の方は、お早目に。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
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