トールボーイ型スピーカー『702S2』の展示機がやっと入荷しました。
発表以来、世界中での大ヒット。展示機の入荷もままならない状況が続いていたのです。
※Bower&Wilkins 702S2 トールボーイ型スピーカー(左) NEW
『702S2』は、旧モデル『CM10S2』の後継という位置づけですが、
700という番号を復活させただけの事もあり、基本デザインは踏襲していますが、
中身はユニットをはじめ大きく変更されており、フルモデルチェンジとなっています。
『CM10S2』からの大きな変更点は、以下のようになります。
①ミッドレンジに採用されている振動板の変更。
40年以上(初採用は1974年)使用してきたケブラーから、
『800D3 Series』で初採用された『コンティニュアムコーン』へと変更。
②ツィーターの振動板の変更。
従来のアルミニウムから、アルミニウムの表面にカーボンを蒸着したものへと変更。
更に振動板の外周部にカーボン製のリングをプラスする事で、
一次共振周波数を47kHzにまで高めた『カーボン・ドーム・ツィーター』を搭載
※『CMS2 Series』では、カーボン製リングの代わりにアルミニウム製のリングを使用していました。
③オントップ仕様のツィーターの筐体の変更。
従来はアルミニウム製のケースで、内部は空洞でしたが、
『800D3 Serise』同様にアルミニウムの塊からの削り出しタイプに変更しています。
④ミッドレンジユニットのフレームの変更。
亜鉛ダイキャストから有限要素法(FEA)を使用したアルミ製フレームに変更。
フレームの前面部に『800D3 Series』でも採用した、
チューンド・マスター・ダンパーを取り付け更なる共鳴の低減を図っています。
⑤『FSTミッドレンジ』の取付方法を変更。
ミッドレンジのユニットはバッフル面からデカップルリング(分離)されています。
⑥ウーハーのコーン紙の変更。
『800D3 Series』の考え方を取り入れ、
コーン紙の厚みを変化せる『変厚設計』を行う事で、より剛性を上げています。
またセンターキャップにミッドレンジにも採用している、吸音性の高い素材を採用しています。
この様に、新しい『700S2 Series』は、現代最高峰の設計技術を集約した、
『800D3 Series』のエッセンスをより現実的な価格で提案してくれている、注目の製品です。
価格面ではでは、初めてノーチラス・チューブやFSTミッドレンジを採用して大ヒットした、
『Nautilus800 Series』のトールボーイ型スピーカー『N804』や、後継の『804S』と重なりますが、
エンクロージャーの『Matrix 構造』を除けば、
『702S2』の方が遥かに進んだ上位技術を使用されている事は間違いありません。
新しい『700S2 Series』と『CMS2 Sereis』の、
ツィーターケースと、ミッドレンジのフレームの違いを、叩いて確認した動画はこちら↓
https://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2017/09/bowers-series.html
店頭で鳴らし始めましたが、現代のスピーカーらしく最初から歪感の無いサウンドです。
スピーカーから少し距離を取る事ができれば、
トールボーイ型スピーカーでありながらも、定位もしっかりしており、
Bower&Wilkinsのスピーカーを買うメリットを感じます。
トリプル・ウーハーのおかげで量感も十分。
でも、不必要に膨らむ事なく、適度な締まりもあり幅広い音楽に対応してくれそうです。
Bowers&Wilkins 702S2 トールボーイ型スピーカー NEW
定価600,000円(ペア/税別) : ローズナット仕上げ 展示色になります
定価630,000円(ペア/税別) : ピアノ・ブラック仕上げ
形式 : 3ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
・ツィーター : 25mmカーボン・ドーム・ツィーター*1基
※ソリッド・ボディ・ツィーター・オントップ
・ミッドレンジ : 150mmコンティニアム・コーンFST*1基
・ウーハー : 165mmエアロフォイル・プロファイル・コーン*3基
周波数レンジ : 28Hz~33kHz(-6dB)周波数レスポンス : 45Hz~28kHz(基準軸に対し±3dB)
クロスオーバー周波数 : 350Hz、4kHz
能率 : 90dB(2.83V/1m)
インピーダンス : 8Ω(最低3.1Ω)
サイズ
・W366mm*H1,087mm*D414mm(台座使用時、最大サイズ)
・W200mm*H994mm*D337mm(キャビネットのみ、ツィーター別)
重量 : 29.5kg
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