Accuphase(アキュフェーズ)から、新製品の資料が届きました。
封を切ると、先月生産完了、完売となった、
40周年記念モデルのリファレンス・プリアンプ『C-3800』の後継機、
『C-3850』の新製品案内の資料でした。
『C-3800』が生産完了になります、と聞いたときは、
『えっ!もう完了ですか!』と思ったのですが、『C-3800』の発売は2010年の6月。
もう5年近く前の話でした。
Accuphaseの40周年記念モデルは、40周年にあたる2012年に向けて、
2010年から3年の間、年に1モデルづつ登場しました。
『C-3800』はその第1弾だったのです。
※2010年『C-3800』、2011年『DP-900』『DC-901』、2012年『A-200』
新製品の『C-3850』は、『C-3800』と同様に完全バランス構成のプリアンプです。
本体中央に電源部を搭載し、その両サイドに、
L、R各chの『AAVAボリューム回路』を含む信号伝送回路をそれぞれ配置する、
基本構成に大きな変更はありません。
今回の改良点は、『AAVA』と呼ばれるボリュームコントロール部。
『C-3800』の開発ノウハウを活かして登場した、弟モデル『C-2820』でも採用された、
『AAVA回路』の、上位2bit分のI-Vコンバーターを並列駆動するというアイディアを、
更に発展させて『C-3850』の『Balanced AAVA回路』に搭載してきました。
『AAVA』は、抵抗器を使用せずに音量調整を行う、
Accuphaseが開発した、画期的なボリュームコントロールシステムです。
アンプのフロントパネルにあるボリュームノブは、
ボリューム位置(量)を検出するための物で、こちらには、一切音楽信号は流れません。
『AAVA』では、入力された信号(電圧)を、16種類の電流に変換し(V-Iコンバーター)、
ボリュームノブの位置に合わせて、その組み合わせを切り替えて音量調整を行います。
ベースとなる16種類の電流は、下の図の様な割合で作られます。
①から⑯の電流量の組み合わせは、2の16乗あり、65,536段階の音量調整が可能となります。
※①②、①③・・・、①②③、①②④・・・、①②③④、①②③⑤・・・と組み合わせていきます。
電圧で駆動されるマルチビットのD/Aコンバーターの動作を、
電流で行っているとイメージすればわかりやすいと思います。
『C-3800』、『C-2820』では、図の①の1/2と、②の1/2²の電流を作る回路(V-Iコンバーター)を、
2回路並列にする事で、実際の使用域でのS/Nの改善を行いました。
この2回路は、通常の使用では必ずと言って良いほど、信号が通過するのだそうです。
今回『C-3850』では、この①を4回路、②を2回路並列する事で、さらにS/Nを改善。
『C-3800』比で、定格出力時でS/Nを2dB改善しているそうです。
※C-3800 : 113dB、C-3850 : 115dB
発売は6月からの予定。
メーカーHPでの、詳細発表はもう少し先になるそうです。
Accuphase C-3850 プリアンプ
定価1,800,000円(税別) 6月下旬発売予定
サイズ : W477mm*H156mm*D406mm
重量 : 25kg
リモコン付属
ご予約受付開始しました。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
イベント開催予定です。
詳細決定次第、こちらのブログにも掲載いたします。
4月30日(木)、『C-3850』先行試聴しました↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2015/04/accuphasec-3850.html
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