新しい純A級ステレオ・パワーアンプ『A-47』が発売されます。
※Accuphase A-47 純A級ステレオ・パワーアンプ
まずは『A-47』の概要から。
現行モデルである『A-46』は、
40周年記念モデルである、純A級モノラル・パワーアンプ『A-200』の露払いとして登場。
現行モデルの技術的特徴でもある、
『MOSFETスイッチ』をプロテクション回路に採用した、初の製品でした。
その後発売された『A-200』では、アンプ内部でのゲイン配分を変更。
信号入力部で22dB、出力段で6dBの計28dBとする事で、超低雑音化に成功しました。
新製品『A-47』では、『A-200』等で採用された新しい回路構成を採用しています。
また、プロテクション回路とスピーカー端子との接続に、通常のワイヤー結線ではなく、
基板から直接、極太の金属製支柱を介して取り付ける新しい方法を採用。
出力インピーダンスを、更に抑える事に成功したそうです。
パワーアンプの出力段は6パラレル・プッシュプルと『A-46』と変更はありませんが、
この取付方法と、『MOSFETスイッチ』に更に抵抗の少ない物を使用する事で、
ダンピングファクターは『A-46』の500から、600へと更に改善されています。
『A-45』から始まった、Accuphaseの純A級パワーアンプの中核シリーズは、
①60w/ch(8Ω)の『A-60』の筐体が大きくて、重すぎる
②『A-30』の30w/ch(8Ω)では、出力的に不安だ
と言う声に応えて登場しました。
今回の『A-47』は、更に『A-70』の駆動力に近づくべく、電源コンデンサーの容量をアップ。
『A-46』の47,000μF*2本から、57,000μFへと、20%以上容量がアップしています。
搭載されるコンデンサーは、新開発のアルミ電解コンデンサーです。
と、内容が先になりましたが、その前に試聴。
SACDプレーヤーの『DP-720』と、プリアンプ『C-2820』に接続。
スピーカーはBowers&Wilkinsの『802SD』です。
音を出した瞬間感じるのが、高域の透明感と伸び。そして残響の美しさです。
『A-200』以降のモデルらしく、純A級アンプながらキレのある低域表現を『A-47』も持っています。
スペック以上の静けさがあり、上位モデルである『A-70』以上の聴感上のS/Nを感じます。
(実際のスペックは『A-70』が121dB。『A-47』が116dB。)
ライブ録音の交響曲を聞くと、演奏の背後の騒音が、
何の音なのかを聴き取る事が出来る様です。
また、同系統の楽器(バイオリンとビオラなど)の帯域が重なった時の分離も良く、
各パートをさほど意識することなく、きっちりと聞き取る事ができます。
ディテールの描写はA級アンプらしいところ。
細かな音のブレや、タッチの差をしっかりと表現してくれます。
全体像としては、電源部が強化されたからでしょうか、骨格がしっかりしており、
45w/ch(8Ω)と言うスペック以上のダイナミズムを感じます。
試聴しながら感じたイメージは、『ギリシャ彫刻の様な音』。
しっかりとしたデッサンと、細やかなディテールが高次元でバランスしています。
『A-36』と『A-70』の間のモデルと言う位置から、
『A-47』でなければならない音へ、大きく躍進した製品といえます。
価格的に対をなすプリアンプは『C-2420』ですが、
ここはあえて、クラスが上の『C-2820』をおすすめしたいです。
Accuphase A-47 純A級ステレオ・パワーアンプ
定価630,000円(税別) → 7月下旬発売予定
定格出力 : 45w+45w(8Ω)、90w+90w(4Ω)、180w+180w(2Ω)、360w+360w(1Ω)※1
BTL接続時 : 180w(8Ω)、360w(4Ω)、720w(2Ω)※1
注意※1の負荷は、音楽信号に限る
ゲイン : 28dB(GAINスイッチ:MAX時 ステレオ/モノ時共に)
ゲイン切替 : MAX(28dB)、-3dB、-6dB、-12dB
ダンピングファクター : 600
S/N : 116dB(GAINスイッチ:MAX時)、121dB(GAINスイッチ:-12dB時)
サイズ : W465mm*H211mm*D464mm
重量 : 32.1kg(1台)
本日より、ご予約受付開始いたしました。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
8月2日(日)に『A-47』の試聴会開催決定しました↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2015/06/8accuphasea-47.html
『A-46』は若干メーカーに在庫があります。
『A-46』をお持ちで、BTL接続、バイアンプでのご使用をお考えの方は、
お早目にお声掛けください。
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