ONKYOの『DAC-1000』でした。
※ONKYO DAC-1000 USB-DAC
USB入力時に192kHz/24bit(最大32bit)に対応しているスペックは、
今でも十分に現役と言える、高性能モデルです。
USBの接続は、もちろんアシンクロナス伝送。
当時(2011年12月発売)は、専用のドライバーをPCに入れるとか、
そのせいで、PCのスペックにしばりがあったりと言う点が、
『パソコンはイマイチよく解らなくて・・・』というユーザーには理解されず、
敷居の高い製品と思われてしまったりしました。
また発売当初は、まだ『PCオーディオ=ヘッドフォンで聴く』時代だった事もあり、
ヘッドフォン出力が無い事で、正当な評価がされなかった製品ともいえます。
後でも書きますが、スピーカーシステムと組み合わせてこそ、真の実力を発揮する製品です。
※DAC-1000 192kHz入力時確認画面表示
入力サンプリングと、出力サンプリングは、
本体の『DISPLAY』スイッチで、簡単に確認が出来ます。
写真は入力確認画面です。
出力確認があるのは、この製品にアップサンプリング機能が搭載されているからです。
入力信号を、x2、x4で最大192kHzにアップサンプリングできるので、
今、どこまでアップサンプリングしてD→A変換しているか、確認する為です。
その際は、数字の前のアルファベットが、『I-』から『O-』表示に変わります。
メーカーホームページでは、『ピュアコンポーネントシリーズ』として掲載されていますが、
回路等の基本は、ONKYO最上シリーズの『Reference Hi-Fi Series』と同等です。
(USB-DAC内蔵プリアンプ『P-3000R』のDAC部を独立させ、多機能化した製品と言えます)
注目は『DIDRC』と名付けられた回路。
可聴帯域外の高周波ノイズが、可聴帯域の音声に影響を与え、
ノイズを発生させる『ビート現象』に、本格的に対応した回路です。
この回路も、『Reference Hi-Fi Series』の為に開発された技術です。
※DACとDIDRC回路を採用したアナログ段
DACチップには定評のある、バーブラウン社製『PCM1795』を、左右独立で搭載。
大型のトロイダルトランスを採用した、充実した電源部。
5mm厚アルミ採用のフロントパネル。
1.6mm厚のベースシャーシ等々、価格を超えた充実した内容です。
音質は若干硬質ですが、見通しがよく、クールな空間表現をします。
ゆったりと音楽を・・・と思われている方には、緊張感がともなう音ですが、
ディテール感や、音の前後感に関しては、実売価を超える満足度の得られる製品です。
大型、小型スピーカーに関係なく、解像度の高い、
空間表現の優れたシステムに組み合わせてみてほしい製品です。
ONKYO DAC-1000 USB-DAC
定価OPEN(発売時販売価格69,800円/税込) → 展示処分販売価格34,800円(税込)
こちらの製品はWebからもご購入できます↓
http://online.nojima.co.jp/front/commodity/2/DAC1000tenji/
完売しました。
DAC-1000 基本スペック
デジタル入力
・USB-B端子*1系統(最大192kHz/32bit)、
・同軸*2系統、AES/EBU*1系統(最大192kHz/24bit)、光*2系統(最大96kHz/24bit)
デジタル出力 : 光*1系統(ステレオ・最大96kHz/24bit)
アナログ出力 : RCA*1系統、バランス(XLR)*1系統
サイズ : W215mm*H93.3mm*D295.2mm
重量 : 3.7kg
比較的PCの能力を要求しますが、
基本的にWindows7の動作に問題の無いスペックであれば、特に問題はありません。
Vista、XP世代のものですと、192kHzデータ等でノイズ等が出やすい傾向があります。
また、Intel社製のCPU『Atom』には非対応です(接続すると周期的なノイズがのります)。
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