音元出版社の季刊誌『analog(アナログ)』の、2014年SPRING・vol.43号の表紙を飾った、
アメリカ・SPIRAL GROOVE(スパイラル・グルーブ)のレコードプレーヤー『SG1.1J』が、
お盆休みの間、オーディオスクェア藤沢店に登場です。
※SPIRAL GROOVE SG1.1J レコードプレーヤー
電源部は別筐体。
それでは概略を。
『SG1.1J』は6層構造のプラットフォームが、上下に2分割され互いにアイソレーションされています。
※SG1.1Jを背面から見た図
まずは下部3層。
1層目は、インシュレーターを取り付けるアルミ製のベース。
その上に薄い緩衝材の層があり、黒いアルミ(?)層が重なります。
ここにモーターが取り付けられています。
その上にフローティングされた、上部の1層目。
下部と同じく黒い層があり、こちらにターンテーブルの軸が取り付けられています。
下部のベースと同じく薄い緩衝材を挟んで、その上にアルミの層がのります。
この最上部のアルミ製ベースにアームを取り付けます。
振動の大きなモーターと、ターンテーブルを分離し、
さらに細かな振動を緩衝材でキャンセルする設計です。
ターンテーブルはステンレスとカーボンを圧着。
レコードは、ずっしりと重たい専用のステンレス製・ネジ式クランパーでがっちりと固定されます。
電源は別筐体で、プレーヤーとはD-SUB端子を使用して電力供給を行います。
下部がモーター用、上部はコントロール用の電源という事です。
リジッドな筐体でありながら、
再生中にプレーヤーを置いたラックを、指でコツコツと叩いても音には乗らない、
見事なフローティング構造です。
トーンアームは一眼カメラのレンズマウントによく似た、バヨネットマウントシステムを採用。
簡単にアーム交換が出来る様になっています。
付属アームは同社の、1点支持型ストレートアーム『Centroid(セントロイド)』。
軸をカウンター・ウェイトが包み込むような構造になっており、
慣性モーメントが最小になる様に設計されています。
アームチューブはカーボンとアルミで製作されており、大変軽く作られています。
内部配線は高純度銅のリッツ線を使用しているとの事です。
指掛けの繊細な仕上げは、さすが高級機。
アームリフターのレバーの動きにもため息が・・・。
カウンター・ウェイトのサイドのネジを回転させることで、ラテラルの調整も簡単に行えます。
早速、audio-technicaのMCカートリッジ『AT-ART9』を取り付けて試聴開始。
フォノイコライザーにはPhasemation『EA-300』を使用しました。
レコードプレーヤーだけでこんなに変わるの?という静けさ。
低域がすっと下に伸び(この辺りはフローティング型のベルトドライブらしい)に、
ずっしりとした重みと、がっしりしたエネルギー感が加わります。
貸出期間中に、さら高性能なフォノイコライザーを用意したいと強く思った次第です。
SPIRAL GROOVE(スパイラル・グルーブ) SG1.1J レコードプレーヤー
定価3,500,000円(税別)
駆動方式 : ベルトドライブ式
回転数 : 33-1/3、45rpm(速度調整可能)
サイズ
・本体 : W480mm*H168mm*D386mm(本体、Centroidトーンアーム、クランパー含む)
・電源 : W317mm*H67mm*D188mm
重量
・本体 : 28.0kg
・電源 : 2.4kg
付属アーム : Centroid / スピンドル-ピボッド 236.8mm
※カートリッジは付属していません。
展示期間は、8月17日(予定)までとなっています。
こんなクラスのレコードプレーヤー、なかなかじっくり聴く機会もありません。
ぜひ、皆様のご来店をお待ちしております。
ストレートアームの為、audio-technica『AT-ART9』のみでの試聴となりますので、ご了承願います。
audio-technica『AT-ART9』についてはこちらを↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2014/07/audio-technicamcat-art9.html
Phasemation『EA-300』についてはこちらを↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2014/06/phasemation-ea-300.html
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