Pioneer(パイオニア)のプリメインアンプ『A-70A』の展示を開始しました。
※Pioneer A-70A プリメインアンプ
名前の通り、USB-DACを内蔵したプリメインアンプ『A-70』の後継モデルです。
ただし、今回のモデルチェンジでは、
DACレスの『A-70A』(展示機)とUSB-DAC内蔵の『A-70DA』の2つのモデルに分かれました。
この背景には、Pioneerのラインナップに『N-70A』という、
高性能USB-DAC機能を搭載したネットワークプレーヤーの登場があります。
ESS社製のDACチップ『ES9016S』を左右独立で搭載し、本格的なバランス出力を持つ『N-70A』。
ただし、先行で発売されていた、
同じ70番を付けたプリメインアンプ『A-70』は、アンバランス入力専用モデルで、
しかも、DAC機能がダブってしまう為(しかも『N-70A』よりもグレードが落ちる)、
その問題点をクリアーし、『N-70A』と組み合わせるアンプの登場が期待されていたのです。
『N-70A』のご紹介はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2014/11/11pionnern-70a.html
パワーアンプ部は、AVアンプの上位モデル等にも採用され、
高い評価を得ている『Direct Power FET』を採用したクラスDアンプを引き続き採用。
プリ部分を強化する事で、そのパワーアンプ部をより活かすべく進化しました。
バランス入力に関しては、バランス入力専用のボリューム回路を搭載。
アンバランス入力は、音量調整後にアンバランス→バランス変換回路を通過後、
共通のバッファーアンプに送り込まれ、パワーアンプ部へと送り込まれます。
パワー部とパワー部にはそれぞれ独立した電源トランスを搭載。
※Pioneer A-70A 内部
クラスDアンプですから、通常のアンプの様な大型のヒートシンクはありません。
それでも、重量は18.2kgと、思いのほか重量級。
クラスの代表的なモデル、DENONの『PMA-2000RE』の重量が24.4kgですから、
かなり贅沢な電源回路を搭載している事と、シャーシ剛性が高い事がうかがわれます。
シャーシ内部の前後の梁は、各ブロックの干渉を抑える面でも有効です。
この『A-70A』に、USB-DAC機能を搭載させたのが『A-70DA』。
ESS社の『ES9016S』を1基搭載。内蔵される8ch分の回路を、左右に4回路づつのパラレルで使用。
DSD系は11.2MHzまで、PCM系最大384kHz/32bitまで対応と、十二分な能力を持っています。
光と同軸のデジタル入力も持っていますから、ファイル再生が主の方で、
TVやレコーダーの音声をより高音質で・・・という方には、こちらの選択もアリかと思います。
前作『A-70』は、オーディオスクェア藤沢店では、
国内ブランドの製品の中でも重要な、変化球的な製品でした。
特に、イギリス系の小型モニター系スピーカー、
PMCやATCと組み合わせた時に、高い評価を頂いていました。
PMCの『DB1』などは、他社の同クラスのアンプで鳴らすと、
腰高で高域に雑味が加わる事が多いのですが、『A-70』で鳴らすと、
重心が下がり、中高域の歪感が抑えられ、ボーカルがクリアーに聴き取れます。
そんな事もあり、R&Bの様な音楽をお聴きになる方の、定番組合せの1つでした。
この辺りの美点は、今回の『A-70A』でも継承されています。
逆に、B&Wなどと接続した時には、良い意味で淡白な表現。
さらっと鳴らしたい方には、この組み合わせも魅力的になるのではないでしょうか。
Pioneer
A-70A プリメインアンプ
定価188,000円(税別) 展示モデル
定格出力 : 90w+90w(4Ω)
入力
・RCA*4系統、XLR*1系統
・Phono入力(MM/MC対応)*1系統
・Power Amp Direct入力(RCA端子)*1系統
・レコーダー用出力(RCA端子)*1系統
サイズ : W435mm*H141.5mm*D370mm
重量 : 18.2kg
その他 : リモコン対応
A-70DA USB-DAC機能搭載プリメインアンプ
定価210,000円(税別)
A-70AにUSB-DAC機能が追加されています。
デジタル入力
・USB-B*1系統 : DSD系最大11.2MHz、PCM系最大384kHz/32bit
※USB-DACを使用するには、Windows、Mac共にドライバーのインストールが必要です。
・同軸、光*各1系統 : PCM系最大192kHz/24bit
サイズ : W435mm*H141.5mm*D370mm
重量 : 18.3kg
どちらにも、MM/MCに対応したフォノイコライザーが搭載されている点も魅力です。
また、切替はフロントのスイッチで可能となっています。
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