ルーム・チューニングの基本は『一次反射の処理』。
壁の一次反射の処理は、定番中の定番ですね。
でも、案外忘れられていたり、設置が難しいと、行われていないのが『天井』です。
ここで、自室を思い出してください。
壁にはおそらく、家具があったり、カーテンがあったりと、
ルーム・チューニング用の音響パネル等が無くても、案外凹凸があるものです。
(音響的に優れているかは別としてですが)
では、床と天井はどうでしょう?
当たり前ですが、床に物があれば歩きづらいですよね。
あるのは良くてもカーペットや、ラグマット程度でしょうから、ほぼまっ平らです。
天井には何もないですよね。まっ平ら。
つまり、部屋のフラッターエコーの多くは床と天井の間で起こっているのです。
このフラッターエコーが、音を濁らす大きな要因になっています。
床には、先ほど書いた通り、音響グッズを置くことは実質不可能です。
という事は、天井の処理が物理的にも一番楽で、有効という事になります。
もちろん多くのメーカーが天井用の音響グッズを提案してきましたが、
正直、大きな、厚みのあるものが多く、天井に取り付けると邪魔だったり、
重すぎて、補強を入れないと取り付けられないものが多かったのも事実です。
そこでおすすめしたいのが、arteの『ピラミッドシーリング』。
※arte ピラミッドシーリング 全3色
取り付けるとこんな感じです。
※arte ピラミッドシーリング 取付け
取付けの写真は自宅で使用している物です。
サイズは450mm角で厚みは70mmとこの手の物としてはコンパクト。
重さも700gと軽量です。付属のピンで簡単に天井に取付けできます。
少し天井から浮いた感じで取付けられます。
一般的な天井高2500mm前後でも、圧迫感の少ないデザインです。
ピラミッドの中には吸音材が入っています。
三角形の各面にはサイズの異なる穴が開いており、
穴を通過した分は吸音材を通過して天井へ。
天井を反射した音は再度ピラミッドを通過して吸音されます。
穴を通過しない分は拡散される構造で、1ヶ所で吸音と拡散を効率よく行います。
ピラミッド型なので、色々な方向からの音に対しても、効果的に吸音・拡散を行えるとの事です。
前面と背面(天井面)をうまく使用して、
表面積を増やしコンパクトながら、効果を効率的に高めています。
実際に使用してみて、
①空間表現力の向上
②定位の向上
③小音量時の分解度の向上
④ボリュームを上げたときの歪感の低減
を実感しました。
①は横方向の広がり以上に、高さの表現がより加わりました。
②ボーカルの定位、楽器の定位ともに向上。直接音と響きの分離も良くなりました。
個人的にはかなり追い込んでいたつもりでしたが、更なる向上がありました。
③通常使用より、より小さい音量でも、より聞き取りやすくなりました。
④休みの日中くらい、普段より大きめの音で聴きたいですよね。
かと言って、音量を上げると必ず飽和するのですが、そのボリューム位置が、
通常のボリュームで言うと一目盛り分以上上まで飽和しなくなりました。
(使用しているプリのボリュームがエンコーダー型なので目盛りがないので)
ルームチューニングに興味はあるけれど、
『生活空間をあまり侵食しないもの』をお探しの方にも、おすすめです。
arte ピラミッドシーリング 基本スペック
サイズ : W450mm*D450mm*H70mm
重量 : 700g
定価(1個) / カラー
PC-IV / アイボリー : 定価33,600円(税込/32,000円税別)
こちらの製品はWebからもご注文いただけます↓
http://online.nojima.co.jp/front/commodity/2/PCIV/
PC-BE / ベージュ : 定価33,600円(税込/32,000円税別)
http://online.nojima.co.jp/front/commodity/2/PC-BE/
PC-BK / ブラック : 定価36,750円(税込/35,000円税別)
http://online.nojima.co.jp/front/commodity/2/PCBK/
※arte カラーサンプル
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