その告知の際に、『MQA(Master Quality Authenticated)』の魅力であり、
今後のストリーミング再生の発展において重要な、大容量のハイレゾ音源のデータを、
CDの44.1kHz/16bit相当のデータ量に圧縮できる事を書かせて頂きました。
『MQA』のデータ量比較&試聴会のお知らせはこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2016/06/718meridianmqa.html
その際に、MQAは、FLACやWAV、ALACなど既存のハイレゾで使用されるファイルに、
隠されて(カプセル化されて)流通されると、紹介しました。
今回は、このカプセル化技術、『オーディオの折り紙』に関してのご紹介です。
MERIDIANの『MQA』に関しては、
輸入元のハイレス・ミュージック株式会社のHP内『MQA情報』の中に、
開発者による技術レポートがあります。
http://www.jas-audio.or.jp/jas_cms/wp-content/uploads/2015/12/201511-045-057.pdf
が、結構ハードな中身なので、ブログ担当者の文系頭でわかる範囲内で、まとめてみました。
※図1
『MQA』の話をする上で重要なグラフが、上の図1です。
まず、赤い線が人間が直接聞く事が出来る帯域と音量を示しています。
この赤い曲線以下の音は、直接聞く事が出来ません。
緑の線は、静かな屋外の環境騒音レベルで、
青い線は、最も静かな録音スタジオの騒音レベルを表しています。
茶色の〇と線の組み合わせが、マイクの持つ熱雑音の限界値を示しています。
これ以下に関しては、基本的には音楽信号は録音されていないと言う事です。
※図2
上の図2は、192kHz/24bit録音の『ラベル・弦楽四重奏』の、
周波数スペクトラムのピーク値(赤線)と、
録音環境での暗騒音のピーク(緑)と平均(青)を示しています。
音楽信号と、ノイズはP点で交わっているので、
P点より上の帯域の信号は、存在していてもノイズに埋もれてしまう事になります。
ここからは余談ですが、
Aの領域はおよそCDのオーディオ帯域で、図2では24kHzが上限となります。
Bの領域には音楽成分は存在しています(ノイズレベルより上なので)が、
この帯域を切り出しても、図1で示したように、
人間の耳で直接音を聴けるレベル以下なので、実際には何も聞こえません。
Cの領域は、音楽信号はほぼ無く、マイク等に起因するノイズが収録されているともいえます。
ただし、サンプリング周波数が上がると言う事は時間軸上の密度が上がり、
ビット数が上がると言う事は分解能が上がると言う事です。
結果、量子化による音のボケは少なくなり、より緻密な音を提供できる可能性を示しています。
話は図2へ戻ります。グラフの中にオレンジで囲まれたエリアがあります。
このエリアに、音楽に関する全てと言ってよい信号が含まれており、
エリア外は、使われない領域、もしくはノイズ領域となります。
オレンジで囲まれたエリアは、全データ領域の約1/6、
と言う事は、残り5/6は浪費されていると言う事になります。
長くなりましたが、この5/6の無駄をうまくカットするとともに、積極的に利用する事で、
ハイレゾデータを、より少ないデータ量に変換する技術が、
『MQA』の主要技術の1つ、『オーディオの折り紙』なのです。
その2では、圧縮のプロセスをご紹介します。
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2016/07/meridianmqa2.html
MERIDIAN・MQA体験試聴会
<使用予定機材>
MERIDIAN
・Explorer2 : ヘッドフォンアンプ搭載USB-DAC
・PRIME HEADPHONE AMP : ヘッドフォンアンプ搭載USB-DAC
LUXMAN
・C-700u : プリアンプ
・M-700u : パワーアンプ
Bowers&Wilkins
・803D3 : スピーカー
開催日 : 7月18日(月・祝) :海の日
開催時間 : 14:00~16:00
開催場所 : オーディオスクエア藤沢店試聴室
お席のご予約はこちら↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdIsIXAJcYYf6mdgnw35hC7RlvJpM5H_510bkUIwuQ2MKGsCg/viewform
お電話でも、お席のご予約承ります。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603
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