お世話になっている井筒香奈江さんの新譜、『時のまにまに V』が入荷しています。
※井筒香奈江 時のまにまに V (ULB-032)
今回は前作までとは、だいぶ雰囲気も変わり、
チェロにビブラムフォン、エレクトリック・ベースがバックを固めています。
収録は、ジャケット写真にもなっている千葉県館山市の(元)お寺。
防音工事すらされていない、が故に自然な響きを持つ空間だったそうです。
雨が降ったりしたら、録音はお休み・・・なんて事もあったそうです。
井筒香奈江 『時のまにまに V』 UHQ CD
定価2,250円(税別)
品番 : ULB-032
収録曲
1 : 元気を出して
2 : いっそセレナーデ
3 : ロングバージョン
4 : 朝陽の中で微笑んで
5 : 月に濡れたふたり
6 : 逢いびき
7 : 北帰行
で、今回の注目点が『UHQ CD』という新しいCD製造技術。
これは、メモリーテックという光ディスク製造会社が開発した、
CDの高音質化を達成する、新たなCD製造方法です。
すでに発売されている、
メモリーテックの『HQCD』や、ソニーの『Blu-spec CD』や、ビクターの『SHM-CD』は、
従来のポリカーボネート樹脂にかわり、液晶パネルや、Blu-rayディスクの為に開発された、
流動性が高く、透明度の高い、新しい樹脂を使用しました。
これに、反射率の高い合金を組み合わせる事で、高い読み取り精度を実現しました。
が、この様に素材のグレードが上がると、今まで気にならなかった点が、
実は大きな問題の発生原因である事がクローズアップされてきました。
それが、CDの記録面をスタンパーから転写する際の精度です。
今までは、溶けたポリカーボネートを、スタンパーを設置したすき間に流し込んでいました。
『HQCD』等で採用された新しい樹脂は、流動性が高くなったおかげで、
いままで以上に正確に転写を行う事が可能になりましたが、
粘性がある為、CDの外周部での精度が、
樹脂が流し込まれる入り口にあたる中央付近に比べ、10%ほど悪くなっていました。
これを改善する為に『UHQ CD』では、
特定の波長の光を当てる事で硬化する液体の樹脂・フォトポリマーを使用しました。
液体であるフォトポリマーは、今までのポリカーボネートでは困難だった、
微細なミゾに入り込み、より正確にピットの凹凸を再現します。
透明度が高く、更に正確なピットを刻むディスクは、
結果CDプレーヤーのサーボ量を大幅に減らす事となり、音質の向上を実現します。
さらに、正確でエッジがきっちりと立ったピットのおかげで、
読み取り時のデータ出力の立ち上がりが正確になり、
ジッター成分も大幅に抑えられる事になりなります。
これらの効果により、お持ちのCDプレーヤーの能力がフルに発揮できる環境が整うのです。
工程が大幅に増える、この様な製造方法は量産には向かない・・・と、
なかなか実現できなかった方法ですが、『HQCD』の発表から6年。ついに実現しました。
井筒香奈江さんの『時のまにまに V』は、
インディーズレーベルでは、初の新録による『UHQ CD』となります。
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