『音展 2014』で展示されていた、カットモデルなどの情報をアップします。
まずは、パワーアンプの『SE-R1』の背面。
大型のスピーカーターミナルが目を引きます。
背面から見て左側に、RCAとXLRのアナログ入力が各1系統あります。
『SE-R1』はDクラスアンプですから、こちらから入力された信号は、内部でA/D変換されます。
入力に関しての最大の特徴が、センター下部にある『Technics Digital Link』の入力端子です。
ネットワークプレーヤー内蔵プリアンプの『SU-R1』は全段デジタル処理ですが、
ボリュームに関しては、デジタル領域で行うとビット落ちの危険があります。
そこでTechnicsは、音楽信号とボリューム情報を別々に送る事にしました。
このシステムにより、最大384kHz/32bitまでの信号をサポートしています。
またLR独立で伝送する事で、チャンネル間の影響を排除する事を狙っています。
入力された信号は、増幅回路の直前でPWM変換され、
高速スイッチング素子『GaN-FET』により増幅されます。
パワーアンプのセンター部に、増幅部用の大型Rコアトランスが搭載されています。
フロントパネル側の手前中央には、アナログ回路用のRコアトランスを装備。
その両側にチョークインプット方式の整流回路が配置されています。
増幅部用トランス両サイドのヒートシンクは、パワーアンプ部用の安定化電源のもの。
増幅部のヒートシンクは、筐体最後部に設置されています。
大型アンプでありながら、ヒートシンクが小型なのは、Dクラスアンプの特徴です。
Dクラスアンプと言う増幅回路から考えると、信じられないような強力な電源部です。
組み合わされる
こちらにも『Technics Digital Link』の端子が。
ネットワークプレーヤー機能を内蔵していますので、
LAN入力端子と、PC入力用USB-B端子が、その下に並びます。
アナログ入力はRCAが2系統。
デジタル入力は、同軸が3系統に、光とAES/EBUが各1系統装備されています。
ボリュームコントロールは、『SE-R1』と『Technics Digital Link』接続時のみ対応。
RCA、XLR各1系統のアナログ出力は、固定出力となっています。
こちらは、フロアー型スピーカー『SB-R1』のカットモデル。
3.5ウェイ構成との事ですので、上部の仮想同軸配置のスピーカーに、
下部2本のウーハーが最低域部を補うように鳴らされている(0.5ウェイ)と思われます。
フロントバッフルは50mm厚。
サウドパネルは8枚積層のMDFにより形成されています。
平面振動板を採用した同軸ユニットは、
ツィーターには、あの超弩級モデル『SB-M10000』にも採用された、
カーボングラファイト振動板を採用し、100kHz(-16dB)と言うワイドレンジ再生を実現しています。
ミッドレンジの平面振動板は、カーボンクロスとアルミハニカムのサンドイッチ構造。
ウーハーも、アラミド繊維と竹繊維を混ぜたパルプコーンの表面に、カーボンクロスをラミネート。
16cm径ながら、ロングストローク仕様とする事と、
最低域に於いて4基を同時に駆動させることで、20Hzからの低域再生を実現しています。
『SU-C700』は、『C700シリーズ』のプリメインアンプ。
このモデルも、『Refarence System』のセパレートアンプと同様にフルデジタル処理。
45w+45w(8Ω)という出力で、さらにDクラスアンプという事を考えると、
このモデルにも充実した電源部が搭載されている事がわかります。
実は店頭で一番話題なのが、ブックシェルフ型スピーカーの『SB-C700』
最厚部で40mmとなる、アーチを描く側板が確認できます。
ウーハー振動板は、『SB-R1』と同様に、
カーボンクロスでアルミハニカムコアをサンドイッチしています。
こちらのツィーターはアルミ製。
ボイスコイルの温度上昇を抑える為、磁気ギャップに磁性流体を注入しています。
このユニットが装着されるフロントバッフルも、
緩やかなカーブを描いている事が確認できます。
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