そうです。LUXMAN(ラックスマン)の『L-570』の中古品が入荷しました。
※LUXMAN L-570 純A級パワーアンプ搭載プリメインアンプ
真空管アンプの『SQ38シリーズ』と並ぶ、
LUXMANの顔とも言える『純A級プリメインアンプシリーズ』の代表的モデルです。
LUXMANは、
各メーカーが、真空管アンプからトランジスターアンプへと移行しつつある1968年に、
あえてNEC製の真空管『50CA-10』を搭載する事で、
30w+30wの出力を実現した真空管プリメインアンプの『SQ38F』を発表しました。
『SQ38F』は、その後『SQ38FD』『SQ38FD/Ⅱ』とモデルチェンジを続け、
1970年代中ごろまでLUXMANを代表するシリーズとなりました。
『真空管のラックス』というイメージを、多くの方に植え付けた製品群です。
ただし、このシリーズの成功が、
その後のトランジスターアンプへの移行には大きな関門となったことも事実です。
それを打開するためにLUXMANが選んだのが『純A級動作』でした。
1980年代に入り、まずはプリメインアンプの『L-550』(1981年)、
パワーアンプの『M-05』(1983年)を発表しました。
そして、1987年に純A級動作を極めたともいえる、
定格出力100w+100w(8Ω)を誇る『M-07』を登場させました。
筐体は1つですが中身は完全モノラル構成。
なんと、電源ケーブルまで左右独立。
しかも重量は52kg。
価格も当時で750,000円と言う、モンスター・ステレオパワーアンプでした
このパワーアンプのエッセンスを、
プリメインアンプと言う形でユーザーに届けたのが、1989年発売の『L-570』です。
プリメインアンプの筐体で、安定した純A級動作を行うため、
ヒートシンクは純銅製のフィンを装着した、ヒートパイプ方式を採用しました。
ボリュームは通常の回転抵抗ではなく、32接点の抵抗切り替え式アッテネーターを搭載。
MM/MCそれぞれに、独立したフォノイコライザーを搭載。
※L-570 フォノ入力部
この、MM/MC独立と言うコンセプトは、セパレートアンプ用のフォノイコライザーから継承。
また1994年に発売され、いまだに中古市場で人気の高い『E-03』にも継承されています。
トップパネルは木目も美しい木製。
前オーナーが大切に使われており、傷もないきれいな個体です。
ボトムシャーシは重量のある特殊樹脂を採用。
このあたりも、セパレートアンプからの技術移植です。
いま、改めて聴いてみると、
昔感じた『甘い、ウォームな音』といったイメージはほとんどありません。
どうしてもイメージと言うやつは、
当時聞いた他社製品などとの相対的な記憶に影響を受けてしまいます。
思いのほかクリア。繊細。定位感も悪くありません。
ピアノの立ち上がりも、まるくならずスムーズ。
流石に、オンマイク録音でガンガン鳴らすようなドラムなどは、
現代のLUXMANと同様に若干抑え目になりますが、力強さはしっかりと感じられます。
長時間音楽をお聴きになる方には、
ちょうど良い具合のピントの合い方と、細やかさを持ったアンプです。
LUXMAN L-570 純A級パワーアンプ搭載プリメインアンプ
旧定価350,000円 → 中古販売価格108,000円(税込)
完売しました。
定格出力 : 50w+50w(8Ω)
入力 : Phono MM、MC*各1系統、RCA*4系統、XLR*1系統
録音用入出力 : RCA*3系統
プロセッサー用入出力 : RCA*1系統
トーンコンペセター : ±4.5dB
サイズ : W438mm*H176mm*D467mm
重量 : 29.1kg
※L-570 背面
目立つ傷はありませんが、電源スイッチに写真では撮りきれない当てキズがあります。
元箱無し。取説有り。
▽△
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