日本のオーディオ文化の中でも、大変大きな影響を与えたブランドでもあります。
当初は、『家庭用の美しいスピーカーを作りたい』と設立されましたが、
その後は、そのユニットの優秀さから、コンサートや劇場のPAシステム、
スタジオで使用されるプロフェッショナル用スタジオ・モニターの世界にも進出、
それぞれのマーケットで代表的なブランドとなった、世界を代表するスピーカー・ブランドです。
日本でのJBLの地位を、決定的なものにしたのが、
1970年代に開発されたスタジオ・モニター『4300シリーズ』でした。
その末弟が、30cmウーハーをベースとした『4310』。
このモデルが、その後『4311』、『4312』と続き、現在に至るまで続いています。
特に『4312』は、レコード店や、音楽好きのオーナーがいる喫茶店等でも大活躍。
初めて聞いたJBLが、『4312』というベテランの方々も多い、歴史的なモデルでもあります。
今回JBLは、70周年記念モデルとして、
現行の『4312E』をベースとした、記念限定モデル『4312SE』を発表。
※JBL 4312SE 70周年記念モデル 30cmウーハー搭載3ウェイスピーカー NEW
日本へは,当初より少々遅れて2月末より導入される事となりました。
そこで日本導入に合わせ、『4312SE』を使用した試聴会を、
3月11日(土)に開催させて頂くことになりました。
JBL・70周年記念モデル『4312SE』体験試聴会
<使用機器>
JBL : 4312SE スピーカー / 70周年記念モデル NEW
marantz : PM-10 プリメインアンプ NEW
marantz : SA-10 SACDプレーヤー NEW
開催日 : 3月11日(土)
開催時間 : 14:00~16:00 (約2時間を予定しております)
開催場所 : オーディオスクェア藤沢店 試聴室
お席のご予約はこちらから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdo0bZZ9MYhkzXHk3XZlvKFXjMMzxB3_rmjD6xj_HETYJTlNg/viewform
JBL 4312SE ブックシェルフ型スピーカー JBL・70周年記念モデル NEW
定価260,000円(ペア/税別) 2月下旬出荷開始
型式 : 3ウェイ・ブックシェルフ型
搭載ユニット
・高域 : 25mm径アルミ・マグネシウム合金ドーム型 / 054AlMg-1*1基
・中域 : 125mm径ポリマー・バックコーティング・ペーパーコーン / 105H-1*1基
・低域 : 300mm径アクアプラス・コーティング・ストレートコーン / 1200FE-8W*1基
インピーダンス : 6Ω
能率 : 90dB(2.83V/1m)
周波数特性 : 44Hz~40kHz
クロスオーバー周波数 : 640Hz、5kHz
サイズ : W362mm*H597mm*D298mm(グリル含まず) / D301mm(グリル含む)
重量 : 25.2kg(グリル含む)
ベースとなった『4312E』と、『4312SE』の差は以下の2点です。
①ウーハーを『2213Nd-2』から『1200FE-8W』へ変更
②フルレンジで鳴らしていたウーハーの上限を640Hzでカットするネットワークの採用
その他のエンクロージャー、ツィーター、ミッドレンジのユニットに変更はありません。
『4312E』に搭載されている『2213Nd-2』は、マグネットこそネオジュムに変更されましたが、
フルレンジユニット『2213H』の流れをくむ、白いカーブドコーンを採用していました。
※JBL 2213Nd-2 30cmユニット
今回『4312SE』に搭載される『1200FE-8W』のベースとなったのは、
上位モデル『4429』に搭載された『1200FE-8』。
このウーハーは、JBLの最上位シリーズの1つ『Projct K2シリーズ』として、
2002年に登場した『K2 S5800』に搭載されていたウーハー『1200FE』の、
インピーダンスを4Ωから8Ωに変更した、JBL史上最強の12インチとも言われるユニットです。
※JBL 1200FE-8W 30cmウーハー
この『1200FE-8』のコーン紙を『4312』の伝統に合わせ、
ホワイトコーン仕様にしたのが『1200FE-8W』と言う事になります。
『2213Nd-2』はフルレンジの流れを汲んだユニットですが、
『1200FE-8W』は低域専用のウーハーとして設計されていますので、
『4312SE』では、ネットワークでウーハーの高域を640Hzでカットする事で、
オーソドックスな3ウェイスピーカーとして仕上げられています。
エンクロージャーは『4312E』から変更されていません。
しかし『4312E』のエンクロージャーは、全面に高比重のMDFを使用しており、
今までのシリーズに比べ、強度的には十分に高いものになっているそうです。
『4429』では、力強く密度感のある低域再現性の核となるウーハーが、
『4319』や『4429』とは違いバスレフ効果のほとんどない、
『4312シリーズ』のエンクロージャーと組み合わさる事で、どのようなサウンドを奏でるか、
個人的にも大変興味のあるスピーカーです。
▽△
0 件のコメント:
コメントを投稿