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2017年9月19日火曜日

10月よりLUXMANが取り扱いを開始する、フランス・FOCALの勉強会に参加してきました。世界標準価格を意識した値付けがされた『Sopra No.2』は、お買い得感が大変高いモデルでした。

LUXMANの『L-509X』を聴かせて頂いた際に、
10月から取り扱いを開始するフランス・FOCALのスピーカーの説明も聞かせて頂きました。

『L-509X』の試聴にも使った『Sopra Series』は、FOCALの高級機の中核となる製品群です。
ブックシェルフ型の『Sopra No.1』、
18cmダブル・ウーハー搭載のトールボーイ型『Sopra No.2』、
シリーズ最大の21cmダブル・ウーハー搭載のトールボーイ型『Sopra No.3』の、
3モデルで構成されるシリーズです。
また定番カラーと言えるピアノブラック、木目のほかに、


※FOCAL Sopra No.2 トールボーイ型スピーカー

ピアノ仕上げの白や、鮮やかな赤やオレンジ、青といった仕上げがあるのも魅力です。


※FOCAL Sopra Series
Sopra No.3(左側の黒と赤)、Sopra No.2(オレンジ)、Sopra No.1(ブルー)


搭載されるユニットは、上位モデルの『Utopia Series』直系の高性能なもの。

ツィーターには加工の難しさや価格面(素材としては金の50倍の価格だそうです)で、
採用するメーカーの少ないベリリウム製振動板を採用。
もちろん伝統的な逆ドーム形状(インバーテットドーム型)を採用しています
ウーハーとミッドレンジの振動板は、FOCALの最上級仕様である、
ロハセルをグラスファイバーで挟み込んだ『Wサンドイッチコーン』を採用しています。
また磁気回路に『NIC (Neutral Inductance Circuit)技術』と名付けられた、
シュートリングを搭載する事で、歪を大幅に抑える事に成功しているそうです。
※ミッドレンジでは従来比-70%の歪み低減を実現しているそうです。

これらのユニットは、ユニットメーカーとしてスタートしたFOCALですから、もちろん自社製。
そして、これらを収めるエンクロージャーも、
フランス国内のFOCALの木工工場で生産されています。

ベリリウム製ツィーターの背面には『IHL(Infinite Horn Loading)』と名付けられた、
ホーン状のバックキャビティが取り付けられています。
これはB&Wのツィーターに搭載される『ノーチラスチューブ』に近い効果を持つもので、
ツィーターの振動板の背圧をコントロールし、ストレスなく振幅させる為の物です。
これにより、1.5kH~4kHzの帯域で-30%の歪み低減を実現しているそうです。

この『IHL』を挟むようにミッドレンジとウーハーを、
角度を付けて取り付ける事で時間軸の調整を行っています。
これにより、一般的にツィーターを挟み込んだスピーカーに比べ、
圧倒的な三次元的空間表現を実現しており、
セッティングが上手く決まれば高さ方向の表現も、高次元で実現してくれます。


※FOCAL Sopra No.2 カットモデル

搭載されるユニットの中でも、ミッドレンジにはFOCALの最先端である、
免震技術を応用したTMD(チューンド・マス・ダンピング)技術を採用した、
特殊なエッジを搭載する事で、エッジに起因する動的な歪を低減しています。
この技術で、1kHz~3kHz帯域のフラットな再生と歪の低減を実現しているそうです。
※歪みの低減はTMDを使用しない状態に対して-50%改善されるそうです。
聴感上でも、ベールを何枚か取ったような透明感のある空間表現や、
音の消えぎわのディテール表現の豊かさで、その効果を十分に体感できます。


※Sopra No.2 TMD技術を応用したエッジを採用したミッドレンジ

ミッドレンジとウーハーに採用される『Wサンドイッチコーン』は、
使用する帯域に合わせ芯材となるロハセルの厚みをコントロール。
ロハセルを挟むグラスファイバーの枚数、厚みもコントロールする事で、
ユニットごとに最適化しているそうです。


※Sopra No.2 ミッドレンジのロハセルの厚み


※Sopra No.2 ウーハーのロハセルの厚み

カットモデルに搭載されているユニットを見比べると、確かに厚みが違います。
また、ユニットのフレームワークの細やかなデザインも目を引きます。


『Sopra No.2』を聴かせて頂くとともに、FOCALの紹介映像をみさせて頂いた後、
部屋を変えて、10月から全世界で出荷が開始される、
最上位シリーズ『Utopia Series』の最新バージョン『Utopia EVO Series』から、
先行で登場する『Maestro Utopia EVO』も聴かせて頂きました。
恐らくは現行の『Utopia Series』も『EVO Series』へと徐々に変更されると思われます。

『Maestro Utopia EVO』は通常のマグネットを使用した最上位モデル。
これより上の『Stella Utopia』『Grande Utopia』の2モデルは、
電磁石(フィールドコイル)を使用した励磁型となっています。


※FOCAL Maestro Utopia EVO フロア型スピーカー NEW

『Maestro Utopia EVO』では励磁型に近い特性を得る為に、
『MDS(Magnetic Damping System)』というシステムを磁気回路に組み込んでいます。
このシステムは部屋の広さに対して低域の量感をコントロールするだけでなく、
電気的なダンピングを加える事で低域の質感のコントロールも行っているそうです。
実際に切り替えてみると、低域の締りや伸びに変化が見られます。

その他、ベリリウムを使用したツィーターは、ユニットの背圧をコントロールする、
『IAL2(Infinite Acoustical Loading2)』技術を採用したのをはじめ、
ウーハーと同じく『Wサンドイッチコーン』を採用したミッドレンジの磁気回路には、
トップモデルにのみ採用される『パワーフラワー・NIC磁気回路』が搭載されています。
また『Utopia Sereis』としては初めて、
バイワイヤリングに対応したスピーカー端子が採用されています。


『Sopra No.2』がしなやかでクリアー、ナチュラルなフラットレスポンスを感じさせるのに対し、
『Maestro Utopia EVO』は、より緻密で高い解像度感による情報量の多さや、
低域のエネルギー感をより前面に打ち出した、高性能を意識させるサウンドでした。

特に『Sopra No.2』の新しい定価1,560,000円(ペア/税別)は、
競合するであろう国内外のスピーカーに対し、
能力と価格のバランスを考えて、かなりの競争力を持つ製品です。
このサイズ、価格帯をお考えの方には『必聴モデルです』とお伝えしたいです。


これらのモデルは9月29日(金)から10月1日(日)に開催される、
『東京インターナショナル・オーディオ・ショウ2017』でお披露目される予定です。



FOCAL
Sopra No.1 ブックシェルフ型スピーカー
定価960,000円(ペア/税別)

形式 : 2ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
 ・ツィーター : 27mm IHL・ピュアベリリウム・インバーテッドドーム型*1基
 ・ウーハー : 165mm NIC・TMD・Wサンドイッチコーン型*1基
周波数特性 : 45Hz~40kHz (±3dB)
低域再生能力 : 41Hz (-6dB)
能率 : 89dB
インピーダンス : 8Ω (最低4Ω)
クロスオーバー周波数 : 2,200Hz
サイズ : W279mm*H425mm*D396mm
重量 : 19kg

Sopra Stand オプションスタンド
定価200,000円(ペア/税別)

高さ : 60cm


Sopra No.2 トールボーイ型スピーカー
定価1,560,000円(ペア/税別)

形式 : 3ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
 ・ツィーター : 27mm IHL・ピュアベリリウム・インバーテッドドーム型*1基
 ・ミッドレンジ : 165mm NIC・TMD・Wサンドイッチコーン型*1基
 ・ウーハー : 180mm NIC・Wサンドイッチコーン型*2基
周波数特性 : 34Hz~40kHz (±3dB)
低域再生能力 : 28Hz (-6dB)
能率 : 91dB
インピーダンス : 8Ω (最低3.1Ω)
クロスオーバー周波数 : 250Hz/2,200Hz
サイズ : W358mm*H1,190mm*D540mm
重量 : 55kg


Sopra No.3 トールボーイ型スピーカー
定価2,560,000円(ペア/税別)

形式 : 3ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
 ・ツィーター : 27mm IHL・ピュアベリリウム・インバーテッドドーム型*1基
 ・ミッドレンジ : 165mm NIC・TMD・Wサンドイッチコーン型*1基
 ・ウーハー : 210mm NIC・Wサンドイッチコーン型*2基
周波数特性 : 33Hz~40kHz (±3dB)
低域再生能力 : 26Hz (-6dB)
能率 : 91.5dB
インピーダンス : 8Ω (最低3.1Ω)
クロスオーバー周波数 : 250Hz/2,200Hz
サイズ : W402mm*H1,264mm*D565mm
重量 : 70kg


Scala Utopia EVO トールボーイ型スピーカー NEW
定価4,200,000円(ペア/税別) 10月発売開始
  
形式 : 3ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
・ツィーター : 27mm IAL2・ピュアベリリウム・インバーテッドドーム型*1基
 ・ミッドレンジ : 165mm パワーフラワー・NIC・TMD・Wサンドイッチコーン型*1基
 ・ウーハー : 270mm Wサンドイッチコーン型*1基
周波数特性 : 27Hz~40kHz (±3dB)
低域再生能力 : 24Hz (-6dB)
能率 : 92dB
インピーダンス : 8Ω (最低3.2Ω)
クロスオーバー周波数 : 250Hz/2,200Hz
サイズ : W393mm*H1,247mm*D670mm
重量 : 85kg


Maestro Utopia EVO トールボーイ型スピーカー NEW
定価6,800,000円(ペア/税別) 10月発売開始

形式 : 3ウェイ・バスレフ型
搭載ユニット
 ・ツィーター : 27mm IAL2・ピュアベリリウム・インバーテッドドーム型*1基
 ・ミッドレンジ : 165mm パワーフラワー・NIC・TMD・Wサンドイッチコーン型*1基
 ・ウーハー
  ・270mm Wサンドイッチコーン型*1基
  ・270mm MDS・Wサンドイッチコーン型*1基
周波数特性 : 25Hz~40kHz (±3dB)
低域再生能力 : 21Hz (-6dB)
能率 : 93dB
インピーダンス : 8Ω (最低3.1Ω)
クロスオーバー周波数 : 280Hz/2,200Hz
サイズ : W455mm*H1,470mm*D770mm
重量 : 116kg




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