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2017年10月3日火曜日

【TIAS 2017】Accuphaseからはフラグシップ・プリメインアンプの『E-650』とオプションボード、そして新しいMCカートリッジが発表されました。

Accuphaseからは、純A級パワーアンプを搭載したプリメインアンプ、
『E-600』の後継モデル『E-650』が発表されました。


※Accuphase E-650 純A級パワーアンプ搭載プリメインアンプ NEW

デザインはキープコンセプトですが、メーター周りのデザインが大きく変更になるとともに、
セレクター、ボリューム、サブパネル内のデザインがプリアンプと同様の意匠になっています。
バーグラフ式のパワー・メーターのドットも大型化し視認性もアップしています。
ボリュームノブに関しても、プリアンプ『C-2850』と同等の機構を搭載し、
トップエンドのプリメインアンプらしい上質な操作感も実現しています。

今回の最大の変更点は、『AAVA』をバランス化した『Balanced AAVA』を搭載した事。
『Balanced AAVA』はトップモデル『C-3850』に搭載されている物を凝縮したものです。
※フルバランスのAAVAを搭載しているモデルは、『C-3850』と『E-650』の2モデルのみです。
これにより、先行で入力部をバランス化していたパワーアンプと合わせ、
プリアンプからパワーアンプまでを完全バランス伝送化する事になりました。
さらに、入力アンプ、I/V変換アンプをディスクリート構成とする事で低雑音化も果たしています。
プリ部に搭載されるヘッドフォンアンプも進化。
回路をディスクリート化する事で低雑音と高出力を果たしました。
特に実使用域にあたるボリューム-30dBで、『E-600』比で10dBの改善が行われています。


もちろんパワーアンプ部も進化しています。
今回も出力段はMOS-FETを3パラレル・プッシュプル構成で採用。
ただしMOS-FETは東芝製からVishay製に変更されたそうです。
大電流用として設計されたものとの事で、より安定性の高い素子との事です。
新しい素子をより活かすため、電源部も強化されました。
電源コンデンサーは『E-600』のチャンネル辺り47,000μFから50,000μFに容量アップ。
これらの変更により、定格出力は今まで通り、30w/8Ω、60w/4Ω、120w/2Ωですが、
最大出力が65w→75w/8Ω、110w→125w/4Ω、160w→190w/2Ωとアップしています。

出力リレーにはMOS-FETを半導体スイッチとして使用しています。
今回は、オン抵抗が従来より40%ほど低いタイプを使用し、さらに出力抵抗を下げています。

余談ですが、『AAVA』採用してからボリュームに起因する修理の件数も大幅に減り、
不良率も(もともとAccuphaseの不良率の低さは有名ですが)さらに少なくなったそうです。
また、MOS-FETによる出力リレー関しても、機械的なリレーを使用していた時に比べ、
不良率はほぼ0%近くにまで下がっているそうです。
これらの技術は音質の改善だけでなく、
ユーザーが長く安定して製品を使い続ける事に関しても、大きく貢献しています。


さらに『E-650』等の背面スロットに挿入して使用するオプションボードも、
D/Aコンバーター、フォノイコライザー共にモデルチェンジして登場します。

まずはUSB入力に対応したD/Aコンバーター・ボード『DAC-50』。


※Accuphase DAC-50 USB入力対応D/Aコンバーター・オプションボード NEW

CD専用プレーヤー『DP-430』で採用したDACチップ、
旭化成エレクトロニクス社の『AK4490EQ』をチャンネル辺り1基搭載し、
2回路を並列で使用する事で変換精度を高める『MDS変換方式』を採用しています。
『DP-430』にも搭載されているフィルターアンプ『ANCC』を採用するなど、
より低歪化する為の最新技術もしっかりと採用されています。
USB入力時には、DSD系・最大11.2MHz、
PCM系・最大384kHz/32bitの入力に対応するなど、機能面も充実しています。

フォノイコライザーは久しぶりのバージョンアップです。
『AD-30』から数字を1つ飛ばして、『AD-50』となりました。


※Accuphase AD-50 MM/MC対応フォノイコライザー・オプションボード NEW

『AD-50』はMM、MC両方に対応したフォノイコライザーです。
MMの場合は並列接続したFETを、MCの場合は並列接続したトランジスターを、
それぞれ切り替える事で対応しているそうです。
現行モデルではアンプのフロントスイッチでMM/MCの切り替えを行いますが、
古い世代ではボード上のスイッチを使用してMM/MCを切り替えます。
ボード上のスイッチでは、入力負荷抵抗の切り替えや、
サブソニック・フィルターのON/OFFといった切り替えも可能です。


ちょっとサプライズ的に発表されたのが、MCカートリッジの『AC-6』
Accuphase史上5番目のフォノカートリッジです。


※Accuphase AC-6 MCカートリッジ NEW

ボディはアルマイト処理を施したアルミ削り出し製。
ベース部は金イオンプレーティングで表面処理を施したチタン製です。
カンチレバーはボロン。針先はセミ・ラインコンタクト(3μm*30μm)を採用しています。

スペックデータをみると、内部インピーダンスが1.8Ωと大変低い値ながら、
出力電圧は0.4mVと大変高い値となっています。
この値だけでも『早く聞いてみたい!!』と思わせます。
このスペックを実現するには、ギャップなどの精度をかなり高めなくてはならず、
また組み立てもかなりシビアになるとの事で、
製造ラインからは悲鳴に近いものが上がっているそうです。

写真で『AC-6』が収められている円形のボックスで、お客様の手元に届く事になるそうです。


Accuphase
E-650 純A級パワーアンプ搭載プリメインアンプ NEW
定価730,000円(税別) 11月中旬発売開始

定格出力(両チャンネル同時動作)
 ・30w+30w(8Ω)、60w+60w(4Ω)、120w+120w(2Ω)、150w+150w(1Ω)※
※1Ω負荷の出力は、音楽信号に限る
入力
 ・RCA端子*5系統
 ・XLR端子*2系統
 ・パワーアンプ入力 : RCA端子、XLR端子*各1系統
出力
 ・プリアウト出力 : RCA端子、XLR端子*各1系統
入出力 : 録音用入出力(RCA端子)*1系統
オプションボードスロット : 2系統
ダンピングファクター : 800
サイズ : W465mm*H191mm*D428mm
重量 : 25.3kg


DAC-50 USB入力対応D/Aコンバーター・オプションボード NEW
定価80,000円(税別) 11月中旬発売開始 DAC-40から価格据え置きです。

入力
・USB-B端子*1系統
 ・DSD系・最大11.2MHz(ASIO)
 ・PCM系・最大384kHz/24bit
※C-2120、E-600、E-470、E370、E-270でのサンプリング周波数表示に関して
DSD系・2.8MHz~11.2MHz、PCM系352.8kHz、384kHzに関しては、
ともに問題なく動作しますが、表示のみ192kHzとなります。
・光、同軸*各1系統 : 光は96kHz/24bit、同軸は192kHz/24bitまでの対応となります。


AD-50 MM/MC対応フォノイコライザー・オプションボード NEW
定価60,000円(税別) 11月中旬発売開始 AD-30から価格据え置きです。

入力 : RCA端子*1系統
ゲイン : MC / 66dB、MM / 40dB
入力インピーダンス : MC / 30・100・300Ω、MM / 47kΩ
サブソニック・フィルター : 25Hz -12dB/oct.


AC-6 MC型フォノカートリッジ NEW
定価370,000円(税別) 12月発売開始

型式 : MC型
周波数特性 : 10Hz~50kHz
出力電圧 : 0.4mV(1kHz)
インピーダンス : 1.8Ω
針圧 : 1.9~2.2g(2.0g標準)
針先 : セミ・ラインコンタクト(3μm*30μm)
カンチレバー : Φ0.3mm無垢ボロン
自重 : 13.5g


ご予約受付を開始しました。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603


『E-600』の展示品処分を行っています↓
https://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2017/09/1-accuphaseae-600.html




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