フューレンコーディネートのブースでは、
OCTAVEとPIEGAの製品のキーとなるパーツが展示されていました。
まずはドイツの真空管アンプメーカー・OCTAVE独自の、
『PMZコア』を採用したトランスの構造を見る事が出来る展示です。
※OCTAVE PMZコア・トランス
通常のEIコアは、『E』と『I』の形をした鉄板をつなぎ合わせ、重ねていく事でコアを成型します。
それに対しPMZコアは特殊な切れ込みが入った鉄板を重ねていきます。
※PMZコアで使用する鉄板
実際に見てみると、通常のコアで使用する鉄板に比べ極めて薄い事が分かります。
その為切れ込みが入った場所は、バネの様に簡単に曲がって戻ります。
この板を、上の写真でトランスの上に置かれている、
白いプラスチックの枠にはめ込んでいく事でコアをつくります。
厚みがある鉄板だと『日の字型』の銅線を巻く構造物をつくる場合に、
前後から別の板をつなぎ合わせないといけないのですが、
PMZの場合はつなぎ合わせる事なく、簡単にはめ込んでいけます。
これによりギャップの少ない、高効率で歪みの少ないトランスを実現しています。
1枚1枚の板が薄いので、層が多い外見もPMZコアの特徴です。
その横には、スイスのスピーカーメーカー・PIEGAの、
アルミ製キャビネットの内部と、リボンツィーターの振動板が展示されていました。
※PIEGA エンクロージャーの内部模型
押し出し成型で作られるエンクロージャーと、
その強度を上げる為の内部補強構造物『TIM』の仕組みが確認できます。
この『TIM』によって振動を抑えるとともに、
オレンジ色に見える粘弾性ダンピングフィルムで微小共鳴を抑えています。
※PIEGA リボン型ユニットのパーツ類
PIEGAの中高域に使用される、リボン型ユニットの振動板等も展示されていました。
触れば簡単に破けてしまいそうな薄いフィルム状の振動板と、
これまた薄いエッチングされたコイルを確認できました。
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